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Xmas 韓流シネマコンサートXmas 韓流シネマコンサート
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コメント
イ・ヨンエ 韓国映画音楽の美しさを感じられる今回の公演は、みなさんの最高の選択です。

イ・ヨンエ
(女優。代表作:「宮廷女官 チャングムの誓い」『親切なクムジャさん』『ラスト・プレゼント』『JSA』など)

ソン・イェジン 『八月のクリスマス』から『四月の雪』まで、韓国映画の美しさとともにコンサートを楽しんで下さい。

ソン・イェジン
(女優。代表作:『四月の雪』『私の頭の中の消しゴム』『ラブストーリー』「夏の香り」など)

ホ・ジノ 私の古い友人であるチョ・ソンウ音楽監督の映画に対する解釈はいつも新鮮です。
彼の音楽は単純なようですが、実は「深み」を持っています。
彼の音楽が韓国で愛されているように日本でもコンサートが成功するよう、心から祈ります。

ホ・ジノ
(映画監督。代表作:『四月の雪』『八月のクリスマス』など)


泣く主人公に寄りそう音楽
暉峻創三

 「韓流」という言葉もすっかり定着するほどポピュラーな存在になった韓国映画。一昔前まで国内外で共にマイナーな存在だった韓国映画は、98年ごろから顕著になってきた386世代(60年代生まれ)監督、プロデューサーの台頭と共に、一挙に革命的な世代交代が実現、今日の世界的大ブレイクに結実していった。なかでも98年に現地公開された『八月のクリスマス』は、後に『四月の雪』を作ることになるホ・ジノという突出した才能を持つ監督がデビューしたこと、この世代の新人監督を続々発掘し続け今では名実共に韓国映画界ナンバーワン・プロデューサーとなったチャ・スンジェ(『殺人の追憶』『力道山』)に国際的脚光が当てられるきっかけとなったこと、そして当時いちばんの人気スターの座にありながら新人監督と積極的に組むことで386世代韓国映画の後見人的存在ともなっていたハン・ソッキュが主演していたこともあって、とりわけ韓国映画史の新時代を宣言する代表的作品になった。日本でも、韓国映画ブームの火付け役となったのは、『シュリ』『JSA』に先んじて上陸したこの作品によってだ。

 けれどこの映画が韓国映画史を画する重要なメルクマールに成り得た要因のもう一つに、チョ・ソンウという音楽家の存在を忘れてはならないだろう。やはり386世代の一人。本作の音楽を担当したことでがぜん注目を浴びた作曲家である。

 厳密に言うなら、チョ・ソンウは『八月のクリスマス』でデビューした人ではない。それ以前にキム・ソンス監督(『武士』)の『ラン・アウェイ』(95)で、早くも商業映画の音楽を担当していた。しかし、386世代監督と音楽家のコンビによる作品としては些か早すぎるデビューともなったこの映画で、チョ・ソンウという将来の巨匠の誕生に注目した人はほとんどいなかった。それから3年の月日が過ぎ、ホ・ジノが監督デビューするに際してこの大学時代の哲学科同級生に音楽を依頼し、人々はやっとチョ・ソンウという偉大な映画音楽家が韓国に生まれたことを認識し始めた。彼にとって『八月のクリスマス』は、ホ・ジノの映画学校の卒業制作短編『コチョルのために』(93)に続く協働作業。二人の長く、密接な関係が、彼の才能をここで十全に花開かせたのだ。

 その後チョ・ソンウは、直ちに韓国一の売れっ子コンポーザーとなり、数多くの監督と組んできたが、それでも実際『春の日は過ぎゆく』『四月の雪』と全作品でコンビを組んだホ・ジノとの仕事がいちばん彼の個性を発揮しているように思われる。3本の作品とも、敢えてカテゴリー分けすればメロドラマ的なジャンルに属する作品だ。どの作品でも主人公は、それが男であれ、女であれ、泣く。けれど、そんな泣く主人公を扱いながら、ホ・ジノ自身の監督としての態度はけっして涙に絆されることはない。むしろ『四月の雪』で、これまでになく激しく泣きわめくヒロインを、それでも距離を保ちながら動ずることなく捉え続けたあのカメラワークのように、眼前に展開する事態に、終始冷静で、禁欲的であろうとしているように見える。チョ・ソンウの音楽を特徴付けるのも、このホ・ジノに通じる姿勢だろう。彼特有のメランコリーに包まれたメロディーと和声は、やはり画面に展開している事態を前に、けっして一緒に喚いたり、嘆き悲しんでしまうことはない。むしろ常に抑制と沈着さをもって、事態に静かに寄り添おうとしつづける。どんなに主人公が激情に支配されようと、彼のスコアはいつも控えめに、限りなくシンプルな音色だけを奏でる。そしてそれが、ホ・ジノのそれ自体はけっして大向こうを張ったスペクタクルではない一つ一つの画面の向こう側に、見ることはできないけれど確かに聴こえる、果てしなく広がる悟りと希望に満ちた大きな世界を現出させるのだ。

(注)386世代:韓国の政治、文化などの分野における若手世代のこと。
30代(3)で、1980年代(8)に大学生で学生運動に参加し、1960年代(6)の生まれである。韓国製のパソコンにちなんで命名された。

主催:朝日新聞社/WOWOW/TOKYO FM  後援:ニッポン放送  企画制作:PROMAX Inc./M&F  運営:ディスクガレージ
協力:ザックコーポレーション/ポニーキャニオン/ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
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