eiga.comオーシャンズ

コララインとボタンの魔女
日本人初アニー賞受賞・上杉忠弘が生み出す見たこともない世界!驚きの3Dストップモーション・アニメは必見!
 日本人イラストレーターの上杉忠弘が、米アニメ界のアカデミー賞と呼ばれるアニー賞で日本人初となる美術賞を受賞し、アカデミー長編アニメ賞など数々の映画賞で話題になったストップモーション・アニメ「コララインとボタンの魔女」が、ブルーレイ&DVDで8月6日ついに発売! 世界を魅了した本作は、優秀なスタッフと彼らの驚くほど緻密な作業が生み出した必見の一作。
何度でも楽しめるブルーレイ&DVDで鑑賞するために、映画ファンなら知っておきたい作品の見どころと裏側を徹底紹介する。
 映像はオープニングから驚異的。人形が何者かによって作り出される場面の布、糸、ボタンといった素材の<質感>の表現は、手触り感をもじさせるリアルさ。CGアニメにはない、ストップモーション・アニメだけが持つ手作り感、オモチャ的な感覚が、この冒頭から伝わってくる。

 実は、このストップモーション・アニメには、ものすごく緻密な手作業が必要。例えば主人公コララインの表情は20万7336通りあり、35秒間に16もの表情に変化するシーンもある。1分14秒の映像を作るのに、300人以上のスタッフが参加しても1週間かかるのだ。このCG全盛の時代に、こうした気の遠くなるようなアナログ作業によって、CGに負けないスムーズで自然な動きを実現。さらにCGにはできないテイストを持っているのが本作なのだ。


 そして、色彩感覚は斬新。ドラマには「現実の世界」と「もうひとつの世界」という2つの世界が登場するが、似てはいるもののまったく違う世界が、色彩と造形によって見事に描き分けられていく。さらに、今は老いた美人姉妹がかつて活躍していたバーレスク風舞台、ネズミたちによるサーカス、凝った造形の庭園など、ダークなテイストも持つアイテムがあちこちに登場し、ユニークな世界が描かれていく。

 そのクオリティの高さは映画賞の受賞歴でも証明済み。アカデミー長編アニメ映画賞にノミネートされ、アニー賞最多10部門ノミネート、3部門受賞の快挙。また、ゴールデングローブ賞、シカゴ映画批評家賞、サンフランシスコ映画批評家賞など批評家が投票する賞でのノミネートが多いのも、ちょっとうるさい映画好きたちを魅了した証拠と言えるだろう。

――監督からは「見たこともないようなものを見せて欲しい」という要望があったそうですが、具体的にどう取り組んだのですか?

「監督はアメリカにはない“異質さ”を求めたんだと思います。でなければ、アニメーションを手がけたことのない日本人に依頼する意味がないですし。今のアメリカのアニメーションのデザインは、どこかパターン化しているところがあると思ったので、“どこまで外すか”を重視しましたね。例えば50年代の日本の人形劇にはモダンなデザインのものが多いので、それを取り入れてみたりとか」

――そういえば、桜並木など日本的なモチーフも盛り込まれていました。

「監督が意図的にやったことみたいですね。カマキリ型の乗り物も、最初はもっとフシギな形でしたが、監督から『日本の工業デザインっぽい要素が欲しい』と言われました。ちなみにコララインがかぶるのも日本の学生帽。これには裏話があって、以前監督が来日した際、息子さんにお土産で買ったものの一度もかぶってくれなかったので、映画の中でかぶらせたとか。あとクモの魔女には当初、着物のような東洋的な衣装にしたいという話もありました」

――舞台となるピンクパレス・アパートのデザインも見事でした。

「当初家の正面だけを描いたんですが、側面と裏側も頼まれ、紙粘土で立体の模型をつくって全体図を完成させてから各部屋のインテリアを考えていきました。大変だったのは“もうひとつの世界”の屋根裏でのサーカスシーン。小さい空間のはずなのに大きいものがある。その矛盾を無視して描いていいのか、なんとか収まっているように見せた方がいいのか。リアリティをどこに持たせるかが難しかったですね」

――高画質のブルーレイやDVDでこそ楽しんで欲しいシーンは?

「そのサーカスのシーンは、ネズミがたくさんいる中をカメラが舐め回すように動くんですが、コララインと一緒になって劇場に入り込む感覚が味わえるんじゃないでしょうか。また“もうひとつの世界”には、アパートの欄干や部屋の床などあちこちにクモの巣のモチーフを入れています。是非ディテールを楽しんで欲しいですね」

撮影:曽我部 啓太
 ストップモーション・アニメは、独自のファンタジー世界を描くのに最適な手法。あのティム・バートン監督もこの技法に魅せられて、「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」「ティム・バートンのコープス・ブライド」を製作。さらに最近も「アダムス・ファミリー」をこの手法で映画化するという噂が流れている。しかも、本作はこの手法の名作のさまざまな魅力を凝縮。「ウォレスとグルミット」「チェブラーシカ」などのキュート系を連想させるネコやテリア犬から、クエイ兄弟やヤン・シュバンクマイエルなどのダークなアート系を連想させるキャラクターも登場。ファンタジー映画ファン必見の名作になっている。

 さらに原作は、「サンドマン」で世界幻想文学大賞を、「アメリカン・ゴッズ」でヒューゴ賞、ローカス賞、ネビュラ賞、ブラム・ストーカー賞等を受賞している英国の人気ファンタジー作家ニール・ゲイマン。本作の原作「コララインとボタンの魔女」もヒューゴ賞、ネビュラ賞等を受賞。ファンタジー小説のファンも本作は見逃せない。
 本作の監督は、ストップモーション・アニメの傑作「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のヘンリー・セリック。同作を製作したティム・バートンとセリックは、実はカリフォルニア芸術大学時代のクラスメイト。長年の信頼関係が、あの名作を作り出したのだ。2人は「ジャイアント・ピーチ」でもタッグを組んでいる。「アリス・イン・ワンダーランド」などで世界を魅了するティム・バートンだが、彼のファンならあわせて要チェックの監督が本作のヘンリー・セリックなのだ。

 また、セリック監督は「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」で映画賞を総ナメしたウェス・アンダーソン監督の「ライフ・アクアティック」に、海の中に住む奇妙なクリーチャーたちをストップモーション・アニメで描いて参加。アンダーソン監督がロアルド・ダールの「すばらしき父さん狐」をストップモーション・アニメで描いた「ファンタスティック・ミスター・フォックス」を撮ったのも、セリック監督の描く世界に魅了されたからに違いない。ストップモーション・アニメは、セリック監督を抜きにして語れないジャンルなのだ。
 本作はストップモーション・アニメ初のデジタル3Dで撮影された映画。2Dで撮影してから3Dにコンバートしたのではなく、最初から3Dとして制作された映像なので、その3D演出は効果抜群。3D版を収録したブルーレイ&DVDも発売され、付属する専用のメガネをかけるだけで、魅惑の3D映像が自宅でいつでも楽しめる。3D映画ファンにもうれしいラインナップだ。

 特典映像では、セリック監督はじめ、現場のスタッフたちがストップモーション・アニメという特殊な技法の実際を具体的に見せてくれるのも見もの。変貌する庭園や、コララインの髪の毛がどのようにして作られたかが分かる。また、時間は短いが原作者ニール・ゲイマンと娘マディー・ゲイマンも登場するので、原作ファンも要チェックだ。


発売日 : 2010年8月6日
品番 : BBXF-2002 / POS : 4907953036031 / 製作 : 2009年 フランス / 価格 : 6,090円 (税込) ・ 5,800円 (税別)
画面 : 16:9[1080p]ビスタ / 仕様 : カラー ・ 101分 ・ 1層 ・ 2枚組



発売日 : 2010年8月6日
品番 : BBXF-2003 / POS : 4907953036048 / 製作 : 2009年 フランス / 価格 : 4,935円 (税込) ・ 4,700円 (税別)
画面 : 16:9[1080p]ビスタ / 仕様 : カラー ・ 101分 ・ 1層 ・ 1枚組



発売日 : 2010年8月6日
品番 : BBBF-8602 / POS : 4907953036000 / 製作 : 2009年 フランス / 価格 : 4,935円 (税込) ・ 4,700円 (税別)
画面 : 16:9LBビスタサイズ / 仕様 : カラー ・ 101分 ・ 2層 ・ 2枚組



発売日 : 2010年8月6日
品番 : BBBF-8603 / POS : 4907953036017 / 製作 : 2009年 フランス / 価格 : 3,990円 (税込) ・ 3,800円 (税別)
画面 : 16:9LBビスタサイズ / 仕様 : カラー ・ 101分 ・ 2層 ・ 1枚組


コララインとボタンの魔女 オフィシャルサイトはコチラから

(C)Focus features and other respective productions studios and distributors.