「ダ・ヴィンチ・コード」に続き「天使と悪魔」に主演するのは、名優トム・ハンクス。アカデミー主演男優賞を、93年の「フィラデルフィア」、94年の「フォレスト・ガンプ/一期一会」と2度も受賞、同賞へのノミネートは88年の「ビッグ」、98年の「プライベート・ライアン」、00年の「キャスト・アウェイ」と合計5回。輝かしいキャリアの持ち主であることは言うまでもない。そんな名優ハンクスが、どうしても演じたかったのが本作の主人公。その証拠に、これまで「続編には出演しない」という姿勢を貫いてきた彼が、初めて「続編」に出演したのが本作なのだ。

 ハンクスが惚れ込んだ主人公は、宗教象徴学者ロバート・ラングトン教授。ハーバード大学で教鞭をとる世界有数のインテリにして、興味の対象に没頭すると周囲が見えなくなるオタク肌、しかも洒落っ気もあるという、設定だけでも魅力的な人物。こんな設定に、ハンクスがその演技力と情熱を注ぎ込んだ映画版ラングドン教授が、魅力的にならないわけがない。

 実はシリーズ1作目「ダ・ヴィンチ・コード」製作の際、ハンクスのキャスティングはすぐに決まったわけではない。原作ではハリソン・フォード似と書かれており、映画化に際してはヒュー・ジャックマン、ジョージ・クルーニー、レイフ・ファインズら人気俳優の名も候補に挙がった。が、監督ロン・ハワードが選んだのはハンクスだった。なぜなら、ハンクスとハワード監督は、84年の「スプラッシュ」で初タッグを組んで以来、「アポロ13」でも顔を合わせ、長年に渡って信頼関係を培ってきた間柄だから。本作のラングドン教授には、ハンクスの演技力と情熱に加えて、この2人の信頼関係も反映されているのだ。

――ラングドン教授を演じる上で一番難しい点は?

「彼の頭がどう働いているのか、どうやってひとつの結論から次の結論にあれほどすばやく飛べるのか、ということを理解することだね。宗教象徴学者である彼は、暗号や謎かけやシンボル、ゲームやパズルや歴史について百科辞典並みの知識を持っている。そしてそれらを状況に応じて関連づけることができる。もしかしたら、そんな専門技術や仕事を持っているのは世界中に彼ひとりだけかもしれない。信憑性を持たせて演じない限り、ラングドンに単なる音の羅列をしゃべらせた方がいいくらいだ」

――同じ役を再び演じるのは、楽ですかそれとも難しいですか?


「楽なことはひとつもないよ。初めての役であろうと、21度目に演じる役だろうとね。毎回真新しい経験なんだ。ひとつひとつのアイデアを現実に結び付けなければいけない。すべてを一から作らなければならない。観客がラングドンの過去や1作目で彼が体験したことを知っているということは一助になるかもしれないが、それでもラングドンは『天使と悪魔』を一歩目からスタートするんだ」

――歴史に興味があるということでしたが、撮影地のローマは史跡の宝庫ですよね。撮影の合間に探索することはできましたか?

「ローマという街を体験することができたよ。幾重もの歴史に囲まれた絵はがきのような風景の中で、1カ月間生活していた。エスプレッソを飲みにぶらりと出かけたり、小さなカフェでユーロカップの試合を見たりといった、宝物のような時間を過ごすことができた。撮影の合間のちょっとした時間にも、街並みや建物など風景を眺めることができた。古代ローマと神聖ローマ帝国と第2次世界大戦のど真ん中にいたからね」

――プロデューサーのブライアン・グレイザーは、「ダ・ヴィンチ・コード」は謎ときの要素が強く、「天使と悪魔」はアクション映画の要素が強いと言っていましたが、あなたもそう思いますか?

「『ダ・ヴィンチ・コード』は、古代の世界での宝物探し競争だった。参加者になれてとても面白かった。『天使と悪魔』は、さらに激しいレースで、まるで現代のローマの街中で繰り広げられる競馬みたいだよ。馬の群れの真ん中で口から泡を吹いているクォーター馬に乗っている感じだね(笑)」

 そして、そんなハンクをバックアップする製作陣にも注目だ。

 監督ロン・ハワード、脚本のアキバ・ゴールズマン、製作のブライアン・グレイザーの3人は、「ビューティフル・マインド」「シンデレラマン」を生み出した名トリオ。「ビューティフル・マインド」は01年のアカデミー賞で8部門にノミネート、作品賞、ロン・ハワードの監督賞、アキバ・ゴールズマンの脚色賞、助演女優賞を受賞。「シンデレラマン」は05年のアカデミー賞で3部門にノミネート。どちらの作品もブライアン・グレイザーが製作を務めている。

 この受賞歴からも分かるように、このトリオは感動作もお手のものだが、さらにエンターテインメントも得意。ハワード監督と製作のグレイザーでは大ヒットTVシリーズ「24 TWENTY FOUR」の製作総指揮を務め、脚本のゴールズマンはウィル・スミスの大ヒット作「アイ・アム・レジェンド」「アイ・ロボット」を手がけている。

 この正真正銘の一流スタッフがサマーシーズンの超大作のために再結集し、その才能のすべてを注ぎ込んだのが「天使と悪魔」なのだから、面白くならないはずがない!




天使と悪魔 コレクターズ・エディション 【DVD】

DVD/サスペンス/¥3,990(税込)

品番:TSDD-47404 公開年:2009 国:アメリカ カラー/B&W:カラー ジャンル:サスペンス 時間:139分
RELEASED:2009/10/28 Disc Type:片面2層 画面サイズ:スクイーズ(シネスコ) チャプター:あり
音声仕様:1.ドルビーデジタル 5.1chサラウンド オリジナル(英語) 2.ドルビーデジタル 5.1chサラウンド 日本語吹替 
字幕内容:日本語,英語
(c) 2009 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
ロバート・ラングドン:トム・ハンクス(江原正士)
パトリック・マッケンナ(カメルレンゴ):ユアン・マクレガー(平田広明)
ヴィットリア・ヴェトラ:アイェレット・ゾラー(相沢恵子)
リヒター:ステラン・スカルスガルド(村井国夫)
オリヴェッティ:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(小山力也)
ミスター・グレイ:ニコライ・リー・コス(咲野俊介)
シュトラウス:アーミン・ミューラー=スタール(有川 博)
監督:ロン・ハワード
製作:ブライアン・グレイザー、ロン・ハワード、ジョン・キャリー
脚本:デヴィッド・コープ、アキヴァ・ゴールズマン
原案:ダン・ブラウン
撮影監督:サルヴァトーレ・トチノ,ASC
編集:ダン・ハンリー,A.C.E.、マイク・ヒル,A.C.E.
美術:アラン・キャメロン
音楽:ハンス・ジマー

天使と悪魔 スペシャル・エディション(2枚組)【Blu-ray】

Blu-ray/サスペンス/¥4,980(税込)
品番:BRS-47404 公開年:2009 国:アメリカ カラー/B&W:カラー ジャンル:サスペンス 時間:139分 
RELEASED:2009/10/28 画面サイズ HDワイドスクリーン(2.40:1):1920x1080p チャプター:あり
音声仕様:1. DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド オリジナル(英語) 2. DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド日本語吹替 
字幕内容:日本語,英語
(c) 2009 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.