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 「13日の金曜日」「エルム街の悪夢」と並ぶホラー映画の名作シリーズ「ハロウィン」。ハロウィンの夜、不気味なマスクで顔を覆い人々を殺戮し続けるマイケル・マイヤーズが、21世紀に復活。世界的大ヒットを記録した第1作のリメイク「ハロウィン」(08)に続く待望の続編だ。

 監督は、リメイク版第1作のロブ・ゾンビ。ヘビィロックの人気ミュージシャンであり、「マーダー・ライド・ショー」他の監督でコアなホラー映画ファンをも熱狂させる彼は、「ホステル」のイーライ・ロス、「ヒルズ・ハブ・アイズ」のアレクサンドル・アジャと並んで、次世代ホラー映画監督3人衆とも呼べる人物。彼が独自の解釈を加えて描き、オリジナル作のファンをも魅了したリメイク版マイケル・マイヤーズが、この続編でより深くより魅惑的に描かれていく。

 もちろん映画はR-18指定。マイケルは巨大な鉈や包丁を際限なく振り下ろし、片足で踏みつけて頭蓋骨ごと頭部を砕く――彼の巨体と腕力ならではの殺戮描写のリアルさには、ただ圧倒されるのみ。これぞ問答無用の“最狂”ホラーと言えるだろう。

 マイケルの母を演じるのは、ロブ・ゾンビ監督の妻シェリ・ムーン・ゾンビ。ヒロインたちのハロウィン・パーティの仮装は「ロッキー・ホラー・ショー」、会場には「クリープショー」「心霊移植人間」など名作ホラーの仮装が続々。ヒロインの家にはチャールズ・マンソンやショック・ロックの王者アリス・クーパーのポスターが。ホラー映画ファンなら思わずニヤリの小ネタ探しも楽しい。
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 昨今「マーターズ」「フロンティア」「屋敷女」などの新感覚ホラーを輩出するフランスから、新たなゾンビ映画が登場。ゾンビたちが走る! わめく! ギャングたちが銃弾を撃って撃って撃ちまくる! ゾンビ映画にフランス産の犯罪映画フィルムノワールを融合させ、さらに香港アクションの過激なテンションをかけあわせた、新しいゾンビ映画が誕生した。その暴力描写と銃弾数は超過激、ドラマは辛口、そして映像はどこまでもクールでスタイリッシュだ。

 物語はゾンビ映画の定番通り、閉鎖されたビル内での人間集団とゾンビたちとの攻防戦だが、その集団がユニーク。彼らはお互いを皆殺しにしようとする警察官たちとギャングたち。彼らはゾンビに急襲されたため手を組むが、次第に互いへの不信感が高まっていき、仲間割れも起きていく。

 監督コンビは新人にも関わらず、SFファンタ系映画祭として有名なシッチェス・カタロニア映画祭の作品賞にノミネート、ポルト国際映画祭で脚本賞と撮影賞を受賞、ジェラルメ映画祭ではSF審査員賞を受賞。この受賞歴も、本作の斬新な魅力を証明している。

 タイトルの「ホード」とは大群のこと。車に登った登場人物めがけゾンビの大群が押し寄せるシーンは圧巻!また、ゾンビ映画といえばアメリカ映画というイメージが強いが、ヨーロッパ発のゾンビ映画は「そこまでやるか」の容赦ない過激描写が満載。本作でも、ハリウッド産のゾンビにはどこかユーモラスな雰囲気があるに対し、ゾンビたちの激しさもラストの冷徹さもフランス流だ。
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 冬のストックホルム郊外。12歳の少年オスカーは、学校ではイジメられ、離婚した父親とはたまにしか会えず、夜の公園でひとりで遊ぶことが多い。ある夜、彼は不思議な少女エリと出会って、惹かれていく。一方、町では奇妙な殺人事件が続発。やがてオスカーは、エリがバンパイアであることを知るが……

 北欧の夜を背景に、孤独な少年の心の動きを丹念に描く本作は、一種の思春期ラブストーリー。少年とバンパイアは、周囲に受け入れられない存在であるという共通点から互いに接近し、冷たい夜の中でほのかなぬくもりを求め合う。その叙情的な映像と普遍的な物語が世界中で評価され、ゴールデングローブ賞外国語映画賞にノミネート、ワシントンDC映画批評家協会賞外国語映画賞はじめ世界各国で60以上の賞を受賞している。

 物語の中心となる2人のキャスティングも見事。金髪の無垢な少年と、黒髪の叡智溢れる少女という対照的な存在を、撮影当時、登場人物と同い年だったカーレ・ヘーデブラントとリーナ・レアンデションが演じ、その年齢の少年少女だけが持つ、性別を超えた危うく繊細な魅力を発揮している。

 本作が世界中で絶賛を浴びるのを見たハリウッドは、さっそくリメイク版「Let Me In」を製作。監督は「クローバーフィールド HAKAISHA」のマット・リーブス。主役2人は「ザ・ロード」のコディ・スミット=マクフィーと、「キックアス(原題)」の少女ヒーロー役でSFファンを熱狂させたクロエ・モレッツ。本年10月10日全米公開を予定。
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