「オークストリートの異変」監督×J・J・エイブラムスが語る、あり得ない光景をリアルに見せる方法と“全世代向け大作”への挑戦【インタビュー】
2026年8月15日 07:00

フランチャイズ作品や既存IPをもとにした大作がスクリーンを席巻するなか、まったく新しい物語と世界観を携えたスペクタクル映画が、この夏ハリウッドからやってきた。8月14日に日米同時公開された「オークストリートの異変」は、ごく平凡な郊外の住宅街に突如として恐竜が出現するという奇想天外な設定から始まるアドベンチャー・スリラーだ。
監督・脚本を手がけるのは、「イット・フォローズ」(2014)や「アンダー・ザ・シルバーレイク」(2018)で唯一無二の世界を築いてきたデビッド・ロバート・ミッチェル。本作はミッチェル監督の頭にふと浮かんだ――日常の風景に恐竜が現れたら――というアイデアから生まれた完全オリジナルの物語なのだという。自身初となる全世代に開かれた大作映画ながら、そこには日常が得体の知れない何かに侵食されていくという、ミッチェル監督らしい作家性もしっかりと息づいている。
製作には、「クローバーフィールド HAKAISHA」(2008)や「SUPER 8 スーパーエイト」(2011)など数々の話題作を世に送り出してきたJ・J・エイブラムスが参加。アン・ハサウェイとユアン・マクレガー演じる“普通の夫婦”を中心に、平穏な郊外の日常が恐竜の出現によって一変していくさまを、壮大なスケールで描き出した。
彼らは突飛な設定にいかに恐怖とリアリティを与えたのか。そしてミッチェル監督ならではの作家性を、全世代に向けた大作映画の中でどう息づかせたのか。ミッチェル監督とエイブラムスに話を聞いた。(取材・文/ISO)
© 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
© 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved私がストーリーを作るうえで何より楽しいのは、徐々に盛り上げていく部分です。伏線を張りながら、どのように物語を構築していくかを考えるのがすごく好きなんです。今回も、パンくずを落とすように恐怖の気配を少しずつ散りばめていくことを意識しました。観客が物語の向かう方向をある程度わかっていたとしても、楽しめるように作っています。
家族のそれぞれがいろんなものを目撃していきますが、観客も彼らを通してそれを疑似体験することになります。尻尾がブランコを横切って霧の中へ消えていく様子や、何かの影がガラスに映る様子などを少しずつ散りばめながら緊張感を高め、それをちょうどいいところまで引っ張っていく。こういうことを考えるのはすごく楽しいんです。なので脚本の段階から細かく書き込んでいますし、それを撮影でどう映し出すか、編集でどのタイミングで見せるかということもすごく意識しています。
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© 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reservedスリルも恐怖もありますが、同時に、しっかりと観客の心をつかむ物語でもある。だから幅広い世代が楽しめる映画にできるということが、だんだん明確になっていきました。最終的には、恐怖も楽しさもあり、愛らしさも奇妙さも、喜びに満ちた瞬間もある。とてもバランスの取れた作品になったと思います。
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© 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved執筆者紹介
ISO (いそ)
1988年、奈良県生まれのライター。主な執筆先は劇場プログラムやCINRA、WWD Japan、Hanako WEB、ジモコロなど。インタビューやレビューをはじめ、映画業界の現場や課題など、社会的な視点からの記事も多く担当。J-WAVE「PEOPLE'S ROASTERY」で映画紹介を担当するほか、トークイベントの登壇など活動は多岐にわたる。
X:@iso_zin_
ポートフォリオ:https://note.com/iso_zin_/n/n839dfedce253
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