心を寄せる彼は戦争へ向かわなければならない──。痛々しく瑞々しい現代の青春劇「君の見る世界をなぞる」8月公開
2026年3月13日 11:00

第78回カンヌ国際映画祭の監督週間でオープニング作品として上映された「ENZO(原題)」が、「君の見る世界をなぞる」の邦題で8月21日から公開されることが決定した。
本作は、不安定な思春期の心の機敏を柔らかな光に包まれた美しい映像で捉えながら、フランスの教育制度や格差社会、そして戦争といった現代的テーマを内包させた青春映画。監督を務めるのは、「BPM ビート・パー・ミニット」でカンヌ国際映画祭グランプリを獲得したロバン・カンピヨ。「パリ20区、僕たちのクラス」のローラン・カンテが立ち上げたプロジェクトだったが、企画進行中の2024年4月に逝去。これまでいくつものプロジェクトで協働してきたカンピヨ監督が遺志を継ぎ作品を完成させた。
南仏の裕福な家庭で育った16歳のエンゾは学校に馴染めず、建築現場で働いている。そこで出会ったウクライナ出身の青年ヴラドに心を寄せるが、彼は兵役のため戦争へと向かわなければならない。順調に日々を送る家族への不信感、将来への不安、そして親しい人が奪われていく戦争の現実。自分の感情を制御できぬまま、エンゾが過ごす夏は、静かに流れていく。
主人公エンゾの瑞々しい心の揺らぎを繊細に体現したのは、新人エロイ・ポフ。元競泳選手である彼の飾らず自然な佇まいが監督の目に留まり、本作で俳優デビューを飾った。周りの世界に馴染めないエンゾを支える両親役には、「シチリアーノ 裏切りの美学」などイタリア映画界を索引する名優ピエルフランチェスコ・ファビーノと、「天使が見た夢」でカンヌ国際映画祭最優秀女優賞を獲得したエロディ・ブシェーズ。さらにエンゾが淡い憧れを抱くウクライナからきた労働者ヴラド役には、実際に建築現場で働いていたアマチュア俳優のマクシム・スリヴィンスキーが起用されている。
8月の公開に先駆け、3月19日~22日まで渋谷で開催される第33回フランス映画祭へ出品を果たしており、3月20日にユーロライブで先行上映される。カンピヨ監督も来日し、上映後のQ&Aに登壇予定だ。
「君の見る世界をなぞる」は、8月21日からヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
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