【第49回日本アカデミー賞】最優秀主演女優賞は「TOKYOタクシー」倍賞千恵子 木村拓哉の瞳の力に感謝「何て大きな素敵な目なんだろう」
2026年3月13日 22:11
本作が91本目の監督作となる名匠・山田洋次が、倍賞千恵子と木村拓哉を主演に迎え、2022年製作のフランス映画「パリタクシー」を原作に、人生の喜びを描いたヒューマンドラマ。タクシー運転手の宇佐美浩二が、85歳の高野すみれを東京・柴又から神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになったことから、二人の心と人生が思わぬ方向に動き出す。
ブロンズを受け取り、万雷の拍手を浴びた倍賞は「ああ、どうしましょう。震えています。戦後80年、81年にかけてこの『TOKYOタクシー』に出演させていただいたこと、とっても感謝しています。そして本当に嬉しいです」と、喜びに声を震わせ、「日本一美しい富士山よりも素晴らしいスタッフと一緒にこの『TOKYOタクシー』という映画を作り上げられたと思っています。 本当にスタッフの皆さんのおかげです」と、スタッフに感謝を述べる。
©日本アカデミー賞協会「第1回の日本アカデミー賞(最優秀作品賞)が『幸福の黄色いハンカチ』だったそうですが、それからずいぶん私は長いことこの仕事をしてきたなって思ったんです。今回、この『TOKYOタクシー』のスタッフの皆さんに出会って、また新たに私は映画というものを考え直しました。今日、特に皆さんのお話を聞いて、これからも、素晴らしい映画を好きな皆さんと一緒に出会えていけたらいいなと思いました」としみじみキャリアを振り返る。
また、最優秀女優賞発表前のコメントでは「山田監督の『男はつらいよ』で、ずっとさくらを演じてきて、今度はすみれという役だったんです。またお花の名前だなと。『TOKYOタクシー』の現場の初日が柴又だったのです。帝釈天の真ん前でさくらさんが着たことのない衣装で立つと、やっとすみれさんになれると思ったのですが、やっぱりさくらさんを背負っている感じだった」と、長年愛着を持って演じた役柄に思いを馳せていた。
最後に、「これからも精進して参りたいと思います。ここに山田さんと相方の木村拓哉君がいないのがなんとも寂しいです。木村拓哉君とはタクシーの中でのシーンが多くて、バックミラーに彼の目が入ると、何て大きな素敵な目なんだろうって……力を大変いただきました。お兄ちゃんの寅さんは細くて小さい目だったんです、お兄ちゃんの目を思い出して、木村君の目の大きさを比べたわけじゃないんですけれども(笑)、木村君の大きな目で随分力を頂きました。木村君がどこかでもし聞いていたら……『ありがとうございました』」。と、「男はつらいよ」で共演した渥美清さんとの思い出を交えながら、木村へもメッセージ送った。
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