ジェームズ・キャメロン監督、キャリア出発点での衝撃エピソード吐露
2026年2月2日 20:00
Photo by Amy Sussman/WireImage/Getty Images「タイタニック」「アバター」シリーズなど、映画史に残るメガヒットを連発してきたジェームズ・キャメロン監督のキャリアの出発点は、想像を絶するものだった。
キャメロンはインタビュー番組「イン・デプス・ウィズ・グレアム・ベンシンガー」に出演し、映画界での初仕事にまつわる衝撃的なエピソードを語った。
1980年、キャメロンは「B級映画の帝王」ロジャー・コーマンが製作したSF映画「宇宙の7人」で、プロダクションデザイナーに抜擢された。前任者がセットの設計と建設を期日通りに進められず解雇されたためだ。「スケジュールは地獄で、走る列車の前に線路を敷いているようなものだった」とキャメロンは振り返る。撮影開始までわずか2週間、セットは一切設計も建設もされていない状態だった。朝4時に声をかけられ、キャメロンは火中の栗を拾う覚悟で引き受けた。
ところが、昇進初日に待っていたのは予想外の「業務」だった。プロダクションマネージャーが引き継ぎをするなかで、少額経費の伝票やクルーのリストと一緒に、コカインとアンフェタミンをテーブルに並べたのだ。
「『ちょっと待って、これどうすればいいの?』と聞いたよ」とキャメロンは語る。「僕はドラッグをやらない人間だった。コーヒーがあれば十分だったからね」
プロダクションマネージャーの答えはこうだった。「『クルーに配るんだよ』と言われた。つまり僕はディーラーになったってことか? でもあの超低予算の世界では、それが当たり前のやり方だったんだ。要するに『コカインのために働きます』ということだよ。かなりクレイジーだった」
キャメロンはすぐにその役目をアシスタント美術監督に押しつけた。「全部渡して『これ、君が対処してくれ』と言ったら、彼は『やり方は分かっている。任せてくれ』と答えた」という。
そのアシスタントは実際にドラッグを「公平かつ平等に」配布したそうだ。「あの世界では、プロダクションデザイナーやアートディレクターの評価基準のひとつが、ドラッグをどれだけ公平に配るかだった」とキャメロンは笑う。「僕はそのゲームに参加する気はなかった。僕の世界じゃなかったからね」
コーマンの現場で映画づくりの基礎をたたき込まれたキャメロンは、その後「ターミネーター」で監督デビューを果たし、ハリウッドを代表する巨匠へと駆け上がっていった。
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