世間のイメージとの乖離に葛藤……「ジョージ・マイケル 栄光の輝きと心の闇」予告編公開
2025年11月30日 10:00

2016年に亡くなった英シンガーソングライター、ジョージ・マイケルさんのドキュメンタリー「ジョージ・マイケル 栄光の輝きと心の闇」の予告編と、1999年のネルソン・マンデラ80歳記念トリビュートコンサートの様子などを収めた場面写真13点が公開。あわせて、本作を鑑賞した映画批評家・児玉美月から推薦コメントが寄せられた。
本作は、ジョージ・マイケルの栄光の日々と語られなかった永遠の孤独を描くドキュメンタリー。1981年に友人アンドリュー・リッジリーとともにポップデュオ「ワム!」を結成し、10代でデビューを果たしたジョージ・マイケル。「ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ」「ケアレス・ウィスパー」「ラスト・クリスマス」といった世界的ヒット曲の作詞・作曲を手がけ、ソロシンガーとしてもデビューアルバム「フェイス」でグラミー賞を受賞するなど大成功を収めた。
本作では、「ワム!」のマネージャーを務めたサイモン・ネイピア=ベル監督がメガホンをとり、スティービー・ワンダーやスティーブン・フライら40人以上の関係者へのインタビューを敢行。生前のジョージのインタビュー映像や未公開映像も多数盛り込みながら、彼の音楽性、恋愛、有名人およびセクシャルマイノリティとしての精神的葛藤、匿名で行っていた慈善活動、薬物依存や所属レーベル会社との訴訟問題、メディアとの関係など、栄光と苦悩に満ちた人生を時系列でたどっていく。
このほど公開された予告編では、スターの座に上り詰めたジョージが、本当の自分と世間のイメージとの乖離に葛藤していたことが明かされる。1988年に行われたインタビューで、カメラの前でセクシュアリティを暴こうとするインタビュアーに「ゲイなんですか?」と問われジョージが戸惑うシーンや、「スターになりたかった」「皆に愛されたかった」「他の人になりたいと思ったことはない」と率直に語る場面などが収められている。
「ジョージ・マイケル 栄光の輝きと心の闇」は、12月26日から全国公開。映画批評家・児玉美月のコメントは以下の通り。
ゲイであることを容易にはカミングアウトできなかった時代を生きた世界的に著名なアーティストの抱える苦悩と知られざる心の闇に迫るこのドキュメンタリー映画は、いかに彼が自身のセクシュアリティを社会的アイデンティティとして引き受けていったかを後世に伝える作品でもある。ジョージ・マイケルの手がけた数々の美しい名曲たちも、この映画以降はきっと違う響きを纏うに違いない。
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