【ネタバレあり】真反対の性格を持ったいとこ同士の旅、それぞれの生きづらさを描く「リアル・ペイン 心の旅」二村ヒトシ&映画.com編集部がトーク
2025年2月13日 21:00

TOKYO FMほか全国38のFM局のオーディオコンテンツプラットフォームで、スマートフォンアプリとウェブサイトで楽しめるサービス「AuDee(オーディー)」 と映画.comのコラボ新番組「映画と愛とオトナノハナシ at 半蔵門」。作家でAV監督の二村ヒトシと映画.com編集部エビタニが映画トークをネタバレありで繰り広げる。
今回は、俳優ジェシー・アイゼンバーグが監督・脚本・製作・主演を務め、第97回アカデミー賞で脚本賞と助演男優賞にノミネートされたロードムービー「リアル・ペイン 心の旅」を取り上げる。
ニューヨークに住むユダヤ人のデヴィッドと、兄弟のように育った従兄弟ベンジー。大人になり疎遠になっていた2人が、亡くなった最愛の祖母の遺言によって数年ぶりに再会し、家族のルーツであるポーランドのツアー旅行に参加。正反対な性格の二人は、時に騒動を起こしながらも、それぞれの生きづらさに向きあう力を見いだしていく物語。
本作鑑賞の感想を「ホロコーストの悲劇は直接描かず、明るい景色の中で見せ、全体的にコメディタッチで描いていたのが良かった。(副題の)心の旅、というのは自分自身と出会う旅でもあったのかな」と二村、「(ホロコーストの)歴史はあるが、そこで新しい時代を生きている人たちも同時に感じられるロードムービーだった」とエビタニ。
思ったことをすぐ口に出してしまったり、やりたいことをやって他者を振り回すタイプのベンジーは、同時に生きづらさも抱え、マリファナを常用している。そして、そんなベンジーを心配するしっかり者のデヴィッドも、精神安定剤を服用しながら社会に適応して生きているという設定だ。
二村は「二人はそれぞれ自分にないものを持っていて、分身の話でもある。だから旅の意味もそれぞれ違ったのかな。人間は自分と違うことをやる人には突っかかってしまうことがある。でもそういう部分も自分が本来持っていて、今の自分になるためになくしたもの」と、心理学的観点から分析すると、エビタニも、「お互いがお互いに憧れているんだろうな」と同調する。
監督・脚本・製作・主演を務めたジェシー・アイゼンバーグの手腕を二村は「繊細な人ですよね。映画は短いけれど、脚本が素晴らしく、緻密で語るべきことを語っている。ラストも良かった」と評し、エビタニは、ベンジーを演じたキーラン・カルキンが、本年度の第82回ゴールデングローブ賞で助演男優賞受賞したことに触れ、「目の演技が素晴らしかった。躁鬱の瞬間が目で分かる」とその演技力を称える。
空港で終わるラストシーンについて、それぞれの解釈で盛り上がり、「ホロコーストを巡るツアーに参加したことが重要。お互い感じていることが違うけど、収容所では二人の心が一致する。やはり彼らのルーツを巡る旅なんだと思った」(エビタニ)、「ふわっと見れてしまうけれど、普遍的な物語」(二村)と、作品の余韻に浸っていた。
トーク全編はAuDee(https://audee.jp/voice/show/55260)で聞くことができる(無料配信中)。次回はダコタ・ジョンソンとショーン・ペンによる会話劇「ドライブ・イン・マンハッタン」を取り上げる。
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