「デッドプール&ウルヴァリン」 R指定映画として史上最高のロケットスタート
2024年7月29日 17:00

マーベル・スタジオの最新作「デッドプール&ウルヴァリン」が、R指定映画として歴代最高の北米オープニング興収を記録した。
同作は、北米市場で2億500万ドル(約319億円)、世界累計興収で4億3800万ドル(約681億円)という驚異的な数字を叩き出した。これは、R指定映画としては過去最高のオープニング興収となる。前作「デッドプール」(2016年)の1億3200万ドル、「デッドプール2」(2018年)の1億2500万ドルという記録を大きく塗り替えた形だ。
この驚異的な成功について、主演のライアン・レイノルズは米ハリウッド・レポーター誌に対し、「確かにR指定だが、コミック映画ファンでなくても、誰もが楽しめる笑いとアクション、そして心を持った映画を作ろうとしたんだ」と、作品の幅広い訴求力を強調した。
実際、興行統計によると、観客の11%が17歳未満で、通常のR指定映画の約2倍の割合となっている。また、18歳から55歳以上まで、幅広い年齢層に支持されていることも明らかになった。
レイノルズは製作過程について、「3年間にわたって、執筆、製作、演技、編集、マーケティングのあらゆる形で『デッドプール&ウルヴァリン』に携わってきた。ハードワークというより、むしろ偏執的と言えるかもしれない」と述べ、作品への熱意を語った。
さらに、ディズニーによる20世紀フォックス買収、パンデミック、ストライキなど、様々な困難を乗り越えての公開となった。レイノルズは「親友のショーン・レビ(監督)とヒュー・ジャックマンと一緒に映画を作る特権と名誉を、決して忘れることはない」と、共演者や監督への感謝を述べている。
「デッドプール&ウルヴァリン」の成功は、R指定作品でも適切な戦略とファンの支持があれば大ヒットが可能であることを示した。
この大ヒットは、近年やや低迷気味だったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に新たな活力をもたらす好スタートとなった。レイノルズは「マーベル/ディズニーのプロモーションの手腕を目の当たりにすることは、決して忘れられない学びの経験だった」と、スタジオの宣伝力も称賛している。
R指定という制約を逆手に取り、幅広い観客層に訴求した「デッドプール&ウルヴァリン」の成功は、今後のR指定超大作の製作や、MCUの展開に大きな影響を与えることが予想される。業界関係者たちは、この新たな潮流がハリウッドにどのような変化をもたらすか、注目を寄せている。
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