ホラー鬼才の投稿映像モキュメント「白石晃士の決して送ってこないで下さい」 主演YouTuberかいばしら「イヤーな映画」でも「感想は送って」
2023年10月14日 17:00
映画「白石晃士の決して送ってこないで下さい」の公開記念舞台挨拶が10月14日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、有川舞衣子、かいばしら、清瀬やえこ、沖田遊戯、小倉綾乃が登壇した。
ホラー映画界の鬼才、白石晃士監督自身がストーリーテラーとなり、白石監督宛に送られてきたビデオテープに映っていた映像をもとに、投稿者へのインタビューからその謎に迫っていく異色ホラー。
今作で初の映画主演を果たした人気YouTuberで俳優のかいばしらは、公開を喜ぶも「イヤーな映画でしたね…」と、巧みな演出で人間の心の闇、薄気味悪さを描いた本作の感想を率直に語る。「圭介は仕事として動画編集を請け負っている人。今回、自分の家で撮って僕の機材を使って、白石監督に当て書きのように脚本を書いてもらったのでうれしかった」と演じた役柄と自身の共通点を振り返る。
圭介の恋人ユキを演じた有川は 「最初は圭介にイライラしていました。(本作共演まで)かいばしら君のことを知らなかったので、今はそんなことないですが、本当にそういう人だと思っていた(笑)」とかいばしらの役作りについてコメント。謎の投稿者の女性、カラメを演じた小倉も「イヤーな映画だった。こんな映画を見に来てくれる人がたくさんいてうれしい」と観客に感謝し、「家の中に忍び込むシーンが楽しかった。犯罪行為犯しまくりで楽しかった」と過激な役柄を振り返った。
白石監督作品に多数参加している清瀬は「この作品がなんで嫌な気持ちになるかというと。目を背けているもう一人の自分が出まくってるような人間がでてくるから。もしかしたら、そういうところが自分にもあるかもと感じるからかな」と、今作の“コワさ”を冷静に分析し、「何度も見るのはしんどくなる人もいるかもしれませんが、しんどい気持ちになりたい人はぜひ来て」と見どころをアピール。「最初に白石監督の映画に出たときはお芝居ができなくてテイクを重ねたけれど、今回は1回で終わることが多くてうれしかった」と清瀬が振り返ると、沖田は「俺は変態の役で1発OKだったから、複雑な気持ちだった(笑)」と会場を笑わせていた。
そのほか登壇した俳優陣は、山中での撮影の苦労、出演者が自身の役柄に合わせた衣装を用意し、それぞれの個性が反映されているという話題などで盛り上がり、最後にかいばしらが、「『白石晃士の決して送ってこないで下さい』感想は送ってほしいです。好きなように語ってほしい」と呼び掛けていた。
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