マイケル・マン監督「ヒート」続編にアダム・ドライバーが主演か
2023年4月14日 11:00
アル・パチーノとロバート・デ・ニーロの初共演作として話題を集めたマイケル・マン監督のクライムドラマ「ヒート」(1995)の続編製作に向けて、米ワーナー・ブラザースとマン監督が、アダム・ドライバーと出演交渉を進めていると米Deadlineが報じた。
マン監督の代表作のひとつである「ヒート」は、89年製作のテレビ映画「メイド・イン・L.A.」をセルフリメイクしたクライムアクション。犯罪のプロ、ニール・マッコーリー(デ・ニーロ)率いるグループが現金輸送車から多額の有価証券を強奪し、ロサンゼルス市警のビンセント・ハナ警部(パチーノ)は、わずかな手がかりからニールたちの犯行と突き止め、執拗に追跡する。ニールの仲間クリスをバル・キルマー、闇稼業の仲介人ネイトをジョン・ボイトが演じた。
マン監督はメグ・ガーディナーとの共著となる続編小説「HEAT 2」を22年8月に出版しベストセラーとなった。同作は、前作の強盗計画のあとハナ警部とLAPDから追われ東南アジアへ逃亡するクリスの物語と、88年のシカゴとメキシコ国境を舞台にマッコーリーとクリスらが西海岸で次々と犯罪を重ねる一方でシカゴ警察の若きスター刑事ハナが彼らを追うプリクエルの物語と、2つのタイムラインが進行する。続編映画では、マッコーリー役をドライバーが演じると見られている。
続編映画は、パチーノの復帰の可能性や、88年のマッコーリーの相手役としてアナ・デ・アルマスの名前が挙がるなど、さまざまなキャストの情報が噂されているが、現在のところ出演に向けて確実に交渉が進んでいるのはドライバーだけのようだ。ドライバーは、現在ポストプロダクションに入っているマン監督の新作伝記映画「フェラーリ(原題)」に主演している。