木村拓哉、東映の手塚治社長に黙祷 信長として戻ってくる夢を「叶えてくださった」

2023年2月15日 21:45

手塚治さんに黙祷を捧げた
手塚治さんに黙祷を捧げた

木村拓哉が2月15日、主演映画「レジェンド&バタフライ」オンライン・ファンセッションイベントに大友啓史監督とともに出席。亡くなった東映の代表取締役社長・手塚治さんに黙祷を捧げた。

コンフィデンスマンJP」シリーズやNHK大河ドラマ「どうする家康」などの脚本を務める古沢良太と、映画「るろうに剣心」シリーズなどの大友監督がタッグを組んだ本作。誰もが知る日本史上の“レジェンド”織田信長と、謎に包まれたその正室、濃姫(別名“帰蝶”)の知られざる物語を描く。

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本作の製作にも名を連ね、作品をけん引した手塚さんが死去したことを受け、イベント前には黙祷が捧げられた。木村は「今イベントを始める前に黙祷をさせていただきましたが、手塚さんが急遽お亡くなりになって」と切り出し、手塚さんへの思いを吐露した。

黙祷をしている間には思い出を噛み締めていたといい、「自分が(過去に)京都太秦の撮影所でお世話になって、その場をあとにするときに本音半分、冗談半分というか、ちょっと照れ臭くて、しっかりと別れの挨拶をするのが恥ずかしくて。『次に戻ってくるときは、信長として戻ってきたいです』と伝えさせていただいた。今回(手塚さんが)この作品で叶えてくださった」と述懐。「黙祷をしながらも『改めてありがとうございました』ということをずっと思っていました」と、心からの感謝をにじませていた。

この日のイベントには、公式SNS上で実施している期待・感想投稿キャ ンペーン「天下布武キャンペーン」に参加し、“地方宣伝大名”に任命されたファン74人も画面を通して加わった。自身にとって初めてのオンラインイベントだという木村は、嬉しそうにファンに手を振り「監督と僕で『こういうのをぜひやらせくれ』と直訴した」と明かした。コロナ禍では「来場者の皆さんはマスクをされていますし、声を出さないでくださいという制限の上で、舞台挨拶をさせていただいている。ご覧になったみなさんの直接的な感想を聞くということが今までできていない」といい、「ぜひこういう機会を与えていただいたらうれしいと話していたことが、実現した」と喜んでいた。

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ファンからは次から次へと熱い感想が飛び出し、そのすべてに熱心に耳を傾けていた木村。歴女だというファンが絶賛の声を届けると、木村は「歴史が好きだという人は、もっと戦のシーンが見たかったとか、時代劇を観に行っているんだから、斬り合いをもっと見せてくれとか、そういうのは総製作費が20億では足らなくなるんですかという意見を聞いたりもする」そうだが、そのファンは桶狭間の戦いが描かれなかったこともまったく気にならず、むしろ「信長様を身近に感じられた」と話し、木村は「すごく嬉しい」と笑顔。

「またタッグを組みたい」
「またタッグを組みたい」

また「新時代の時代劇に相応しい作品」だと感想を寄せた男性もいたが、力強く気持ちを込めて語るその姿に、木村は「鳥肌が立ちました。嬉しいし、こういう方が観てくれるから、現場は全力でできる。そのやりがいを今、彼が提示してくれた」と観客とのやり取りから、改めて力をもらった様子。2人の再タッグを願うファンには、木村は「またタッグを組みたい」と乗り気で、大友監督も「俳優・木村拓哉は、ナマモノで面白い。何をしでかすかわからないことがいっぱいある。公開が落ち着いて、じっくりいろいろと考えたい」と相思相愛の思いを語っていた。

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