鬼才バーホーベンのエロティックスリラー「氷の微笑」4Kレストア版　6月16日公開

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ポール・バーホーベン監督が1992年に発表したエロティックスリラー「氷の微笑」の4K30周年記念レストア版が2023年6月16日公開される。

とある殺人事件から始まる、刑事ニックと容疑者キャサリンの息を呑む駆け引きを描く。カナダを含む全米で160億円を超えるボックス・オフィスを記録。日本でも、1992年の年間ランキング3位を記録する大ヒットとなった（一般社団法人日本映画製作者連盟発表）。

バーホーベン監督は「この映画は、邪悪さがまとう魅力的な表情と、その誘惑についての物語です。誰であれ本当の悪と魅力を見分けるのは、非常に難しいと思います」と述べている。撮影はのちに「スピード」シリーズを担当するヤン・デ・ボン。アカデミー賞編集賞、作曲賞にもノミネートされた。

刑事としての使命とキャサリンからの誘惑の間で深みにはまっていく刑事ニックを、「ウォール街」でアカデミー賞主演男優賞を受賞したマイケル・ダグラスが演じる。衝動性が強く、刑事らしからぬ一面を見せるニックについて、「興味深く、複雑で、陰鬱な面もあるが、エネルギッシュな男だと思う。常に崖っぷちにいるが、演じるのが楽しそうだと思った」と語る。欲しいもののためならあらゆる手を尽くす、狡猾で妖艶なキャサリンを演じるのはシャロン・ストーン。彼女は「私もキャラクターに誘惑された。キャサリンの、ニックを誘惑するためなら手段を択ばない”境界のなさ”が大きな魅力だった」と振り返る。また、脚本のジョー・エスターハスは「寝室にまで及ぶ、巨大なマインド・ゲームであり、奇妙でいびつなラブストーリーでもある」と述べている。

＜あらすじ＞
サンフランシスコの刑事、ニックはかつてのロックスター殺害事件の捜査に乗り出す。いくつかの不穏な痕跡から、当時のアリバイが不確かなキャサリンという作家を尋問するが、享楽的な彼女に次第に翻弄されていく。駆け引き、愛、そして新たに起こる不可解な事件の数々―。出口のない迷路にはまったニックが唯一頼れるのは、彼自身の本能だけだった…。

2023年6月16日から新宿ピカデリーほかで公開。