34年ぶりに復活する「ウィロー」ワールドプレミア! W・デイビス「初めて演じたとき、僕は17歳」と感慨
2022年11月30日 21:00
伝説のファンタジー映画の34年ぶりの続編となる新ドラマ「ウィロー」(ディズニープラスで配信中)のワールドプレミアが11月29日(現地時間)、米ロサンゼルスで開催された。前作の映画「ウィロー」(1988)から続投するワーウィック・デイビス、前作の監督を務めたロン・ハワードらが参加した。
ジョージ・ルーカスが原案と製作総指揮を務めた、見習い魔法使いのウィローと仲間たちが、邪悪な魔女から世界を救う映画「ウィロー」。勇者たちが剣と魔法を駆使するファンタジックな世界を、当時の最先端視覚効果で描き切った同作は、以降のファンタジー作品に大きな影響を与える伝説の作品となった。34年の時を経て、ディズニープラス「スター」のオリジナルシリーズとして製作される「ウィロー」では、前作から20年後を舞台に、かつてウィローたちに追放されたはずの闇の勢力が再び王国に迫り、ウィローと新たな冒険者たちの神秘に満ち溢れた旅が始まる。
配信を目前に行われたワールドプレミアの会場は、思い思いのコスプレに身を包んだ多くのファンの熱気と歓声に包まれた。元見習い魔法使いウィローの姿とは打って変わって、ネイビーのシックなスーツに身を包んだデイビスは、神秘的な世界観を彷ふつとさせる、草木があしらわれたグリーンカーペットに登場。「ウィローを初めて演じたとき、僕は17歳だったんだ。その後僕は俳優としてのスキルを身につけ、より成長してきた。それだけの年月が経ってからまたこの役を演じられるなんて、本当に夢のようだよ」といい、34年ぶりに同じキャラクターを演じることとなった喜びを明かした。
前作に引き続き、王国の女王ソーシャを演じたジョアンヌ・ウォーリーは、「この作品には特殊効果もたくさん使われているし、物語のなかでもいろいろなことが起きるけど、不思議と嘘っぽく感じない。それは核がしっかりしているからだと思うの。そしてその核となるものは全てワーウィックから始まっていると思います」と、デイビスへの信頼を垣間見せる。
魔法使いに憧れる気弱な王子グレイドン役のトニー・レボロリは、「シリーズ全体に“誰だってヒーローになれる”という大事なメッセージがあります。事態がどんなに複雑で最悪だったとしても、自分が強かろうと弱かろうと、誰だって自分のストーリーのヒーローになれる。そしてそれを、ひとりきりでやってみせる必要はない。そんなとても美しいメッセージに、たくさんの人が共感できるんだと思います」と、ヒーローらしくない冒険者たちが世界の危機に立ち向かう、本作ならではの魅力を熱く語った。
そのほかイベントには、ルビー・クルス(反骨精神旺盛なプリンセスのキット役)、エリー・バンバー(キッチンメイドのダヴ役)、エリン・ケリーマン(負けん気の強い女性剣士ジェイド役)、アメール・チャダ・パテル(粗野で一匹狼の囚人ボーマン役)、デンプシー・ブリク(プレイボーイな王子のエリク役)、そして彼らの冒険を助ける重要人物を演じるクリスチャン・スレイターら豪華キャストと、プロデューサーを務めたジョナサン・カスダンも登壇した。ゲストのコメント(全文)は、以下の通り。
■ワーウィック・デイビス(ウィロー役)
▽34年経って、またこのキャラクターに戻るのはどんな感じでしたか?
本当に良い気分だよ。もちろん今の僕はあの頃よりちょっと歳をとっている。このキャラクターを初めて演じた時、僕は17歳だったんだ。ウィローを初めて演じた時、僕は17歳だったんだ。その後僕は俳優としてのスキルを身につけ、より成長してきた。それだけの年月が経ってからまたこの役を演じられるなんて、本当に夢のようだよ。
▽今夜もコスプレをしたファンがたくさん来ています。「ウィロー」が長年ここまで愛され続けるのは、どうしてだと思いますか?
映画「ウィロー」にはハートがたっぷりあった。それに魅力的なキャラクターがたくさん出てくるし、ストーリーもとても共感できるからだろうね。
▽ここに来たいけれども来られない、このシリーズを楽しみにしている日本のファンにメッセージをいただけますか?
日本のファンのみなさん、こんにちは。1988年から「ウィロー」をずっと支えてきてくれてありがとう。このシリーズはあなたたちのために作りました! ありがとう!
■ジョアンヌ・ウォーリー(ソーシャ役)
▽脚本を読んでどう思いましたか?
最初はちょっと読むのが怖かったの。だけど、実際に読んでみたら少しも変な感じがしなかった。すごく自然な流れだと感じたの。長いこと会っていない家族に久しぶりに会ったような気持ちになって、すごくホッとしました。
▽「ウィロー」はどうしてこんなに長い間愛され続けてきたのだと思いますか?
ハートがたっぷりとあるからだと思う。嘘っぽくないの。言っていること、わかる? 真の気持ちがあるのよ。スペシャルエフェクトがあるし、物語ではいろいろなことが起こるけれど、核にしっかりとしたものがないと、意味がない。(そのしっかりとしたものは)ワーウィックから始まっていると思う。中心にいるのは彼なのだから。ジョン・カスダンは、どうしてオリジナルの映画が成功したのか、最も大事な魅力はどこなのかを理解して、先に進めていったのよ。
■トニー・レボロリ(グレイドン役)
▽ようやく人々に今作をお披露目できる時がきましたね。どんな気分ですか?
信じられない気分だよ。すごく興奮している。ここにいられてとても嬉しい。人々にこのシリーズをようやく見てもらえるんだ。感想を聞けるのが待ちきれないよ。
▽ここにも、コスプレをしたファンがたくさんいます。「ウィロー」はどうしてこんなに愛されるのだと思いますか?
シリーズ全体に“誰だってヒーローになれる”という大事なメッセージがあります。事態がどんなに複雑で最悪だったとしても、自分が強かろうと弱かろうと、誰だって自分のストーリーのヒーローになれる。そしてそれをひとりきりでやってみせる必要はない。そんなとても美しいメッセージに、たくさんの人が共感できるんだと思います。