「ターザン」の権利を米ソニーが獲得 新たな映画シリーズ化に意欲

2022年10月10日 19:00


画像は「ターザン:REBORN」の場面写真
画像は「ターザン:REBORN」の場面写真

米ソニー・ピクチャーズが、新解釈による新たな映画シリーズ化に向け、米作家エドガー・ライス・バロウズの遺産管理団体からターザンのキャラクター権および映画化権を獲得したことがわかった。米ハリウッド・レポーターが独占で報じている。

今なお世界中で愛読されているバロウズの小説シリーズは、由緒正しい英国貴族の生まれでありながらも、運命のいたずらでアフリカの密林に置き去りにされた少年ジョン・クレイトンが、ゴリラに育てられて野生児として逞しく成長し、ジャングルの王ターザンとして最愛の妻ジェーンと動物たちを従え数々の冒険を繰り広げるさまを描いた冒険小説の傑作。

ラジオ劇やテレビドラマ、コミックスに加えて、ジョニー・ワイズミュラー主演の「類猿人ターザン(1932)」からディズニーの長編アニメ「ターザン(1999)」まで、これまで幾度となく映像化されてきた。

だが、アレクサンダー・スカルスガルドマーゴット・ロビーを主演に迎えた2016年の映画「ターザン:REBORN」が興行面、批評面ともに失敗に終わった。原作における植民地主義といったテーマや白人の救世主とか弱い女性といったステレオタイプなキャラクター設定は時代遅れで、現代の観客には受け入れがたいというのも事実だ。

映画化権獲得に際してソニーは、21世紀の観客にアピールするために主人公のキャラクターそのものを根本から見直し、全く新しい視点からターザンの物語を描くと意欲を述べているが、現段階で脚本家や監督、キャストなどの詳細はすべて未定となっている。

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