ベネディクト・カンバーバッチ「ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ」予告編披露 伝説のネコ画家の知られざる人生を描く
2022年9月29日 11:00
ベネディクト・カンバーバッチが英画家ルイス・ウェイン役を演じる「ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ」の予告編が披露された。映像では、妻と猫への愛に満ちた彼の人生を垣間見ることができる。
19世紀末から20世紀にかけてイギリスで人気を博した、画家でイラストレーターのルイス・ウェイン。当時、ネズミの退治役、もしくは不吉な存在として恐れられていた猫を愛らしくコミカルに、生き生きとしたタッチで描き、人々の心を掴んだ。夏目漱石の「吾輩は猫である」に登場する絵葉書の作者とも言われている。
ウェイン役をカンバーバッチ、妻エミリー役をクレア・フォイが演じるほか、アンドレア・ライズボロー、トビー・ジョーンズ、ヘイリー・スクワイアーズらが出演。ナレーションはオリビア・コールマンが務める。俳優、監督として活躍する日系英国人のウィル・シャープがメガホンをとり、「ある公爵夫人の生涯」でアカデミー賞に輝いたマイケル・オコナーが衣装を手掛けた。
予告編は、ラジオから流れるSFの巨匠H・G・ウェルズの「ルイス・ウェインは生涯を捧げ、私たちの人生をより幸せに猫だらけにし、そして世界をより良いものにした」という言葉で始まる。そして、猫を生涯描き続け、多くの人々を魅了したウェインの人生が紐解かれていく。
イギリスの上流階級に生まれたウェインは、父亡きあと一家を支えるために、ロンドンニュース紙でイラストレーターとして活躍していた。やがて、妹の家庭教師エミリーと恋に落ちたウェインは、身分違いだと反対する周囲の声を押し切り結婚。2人は家を出て幸せな家庭を築くが、エミリーが末期ガンを宣告されてしまう。そんな絶望の淵で出会ったのが、一匹の子猫だった。猫にピーターと名付け、ウェインはエミリーを喜ばせるために猫の絵を描き始める。予告編では、妻への愛を胸に猫の絵を描き続けた画家の優しく温かな人生が、美しい映像で綴られていく。
「ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ」は、12月1日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー。