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井浦新&尾野真千子、夫婦役で初共演 愛娘“あみ子”の魅力を語りつくす

2022年7月8日 21:01

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ともに1990年代後半に映画デビュー
ともに1990年代後半に映画デビュー

芥川賞作家・今村夏子のデビュー小説を映画化した「こちらあみ子」の初日舞台挨拶が7月8日、東京・新宿武蔵野館で行われ、主人公“あみ子”の両親を演じた井浦新尾野真千子が出席した。当初、出席予定だったあみこ役の大沢一菜、本作で長編監督デビューを果たした森井勇佑監督は、新型コロナウイルス陽性の判断を受け、急きょ欠席となった。

広島で暮らす小学5年生のあみ子が、少し風変りだが純粋で素直な行動で、周囲の人たちを否応なく変えていく様子を、映画オリジナルのシーンを盛り込みながら描いていく。主演を務めた大沢一菜(おおさわ・かな)は2011年6月16日生まれ、東京都出身。演技未経験ながら、オーディションで主役に抜てきされ、映画デビューを飾った新星だ。

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井浦は家族を優しく見守る父・哲郎を演じ「魅力ですか? 皆さんが映画で見てくださったあみ子そのものなんですよね、一菜が。カメラが回っていても、そうでなくても、どこでもあみ子でいるんです。完全な野性だから(笑)」と振り返り、「現場の空気を“あみ子化”してくれるんです。あれは作ったものじゃなく、持っているもの。初めて会った瞬間から、ちょっとただ者じゃないと感じた」とその存在感に圧倒されていた。

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書道教室の先生でお腹に赤ちゃんがいる母・さゆりを演じた尾野も「その通りですね」と大いにうなずき、「作り物ではない表情としぐさ。虫を捕まえるあの手、いたずらするときの目……。普段から見ていたあみ子が、そのまま映画にいるから、不思議な気持ちになる」と目を細める場面も。「映画が公開され、僕らのあみ子が、みんなのあみ子になる寂しさも」(井浦)、「自然なあみ子を崩しちゃいけないプレッシャーもありつつ、でもワクワクする。わたしたちの何かを引き出してくれる存在」(尾野)と愛娘にメロメロだった。

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さまざまな作品で活躍する井浦と尾野だが、意外にも共演は本作が初めて。ともに1990年代後半に映画デビューを飾っており、井浦は「デビューも近いですし、突然映画の世界に放り込まれたふたりだったりするので、親近感を覚えていた。いつか共演できたらと思っていたし、それがこの作品で良かった」としみじみ。尾野も「想像通りの優しさ。現場でもずっと優しいまなざしなんですよ。あっ、現場を見るってこういうことなんだなと。良いお手本がここにいると思えた」と初共演に刺激を受けた様子だった。

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