「ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード」監督が語る撮影裏話　豪華キャストたちが笑い過ぎて涙

2022年4月7日 16:00

ライアン・レイノルズが超一流のボディガード、サミュエル・L・ジャクソンが最強の殺し屋を演じるコメディアクションシリーズの続編「ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード」が、4月8日から公開される。「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」で知られ、前作に引き続きメガホンをとったパトリック・ヒューズ監督がオンライン取材に応じ、撮影の舞台裏を語った。

2017年に全米で公開され、3週連続1位の大ヒットを記録した「ヒットマンズ・ボディガード」（日本では劇場未公開、Netflixで配信中）の続編。命を守るボディガードと、命を奪う殺し屋という異色のタッグをアクション満載でユーモラスに描く。レイノルズ、ジャクソンのほか、前作に続いてサルマ・ハエックが出演。アントニオ・バンデラス、モーガン・フリーマンら豪華俳優陣が共演する。

以前にあるミッションでコンビを組んだボディガードのマイケル（レイノルズ）と殺し屋のダリウス（ジャクソン）。数年後、ダリウスの妻ソニア（ハエック）はマフィアに捕まった夫を救出するため、休暇中のマイケルを無理やり駆り出す。ダリウスの救出には成功したものの、彼らはなぜか謎のサイバーテロから世界を救う役目を負わされてしまう。

ヒューズ監督は「前作では大人だけれど子どもっぽい一面のあるマイケルと、子どもを認めない父親のような存在のダリウスのキャラクターがはっきりしていたので、2人のコンビネーションを描いて映画として成功させることができました」と振り返り、「今回は2人のキャラクターをもう少し深堀したいと思っていました。サルマ演じるソニアを大きな役割で復活させて、3人の家族のような関係性に焦点を当てたかったんです」とこだわりを明かす。

レイノルズとは親友のような関係だといい、「一緒にいるときはいつも大笑いしています。彼が面白いので、笑い過ぎてNGが出てしまうことも（笑）。そのくらい現場ではいつも盛り上がっていました」と明るい現場の様子を紹介し、「サミュエルは大俳優で、現場でも彼だけの独特な雰囲気がある素晴らしい人です。サルマはエネルギーの塊のような人で、クリエイティブ。元気いっぱいで、ソニアに似ているなと思います」とメインキャストの印象を語る。撮影では、仲の良いキャストが揃った現場ならではの“困ったこと”もあったという。

「過去にそれぞれ共演していてみんな仲が良いので、セットでもずっとしゃべっていて、僕が『フィルムがなくなるから』って止めないとおしゃべりをやめないほどです。まるで悪い生徒たちをまとめている先生になった気分でした（笑）」

撮影で印象に残っていることを聞くと、「マイケルが実家でソニアと話すシーン」を挙げて、「ソニアが自分の思い出を語り、ブルドーザーのようにマイケルの思い出をぐちゃぐちゃにしていくシーンです。まず僕の笑いが止まらなくて、そしたらライアンも笑い始めて、次はサルマも笑い出して。みんな笑い過ぎて、涙を流しながらあのシーンを撮りました。今思い出しても一番面白いシーンの一つで、ずっと心に残ると思います」とにっこり。

現在はシリーズ3作目の脚本を書き終えたところだといい、「タイトルはまだ言えないですが、あれだけ特徴のあるキャラクターが揃っているので、またみんなを共演させてパワーあふれる作品を作り上げるのが楽しみです」と話していた。

「ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード」は、4月8日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開される。