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阿部サダヲ×水田伸生監督「アイ・アム まきもと」 満島ひかり、松下洸平、宇崎竜童、宮沢りえら追加キャスト発表

2022年3月28日 07:00

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画像1(C)2022 映画『アイ・アム まきもと』製作委員会

舞妓Haaaan!!!」「なくもんか」「謝罪の王様」の水田伸生監督と阿部サダヲが4度目のタッグを組む「アイ・アム まきもと」の追加キャストが発表された。満島ひかり宇崎竜童松下洸平でんでん松尾スズキ坪倉由幸(我が家)、宮沢りえ國村隼という豪華俳優陣が集結した。

本作は、“迷惑”から始まる人々の繋がり、家族の絆、人生の悲喜こもごもをユーモラスに描くヒューマンストーリー。主演の阿部が演じるのは、身寄りがなく亡くなった方を無縁墓地に弔う、小さな市役所の「おみおくり係」に務めるちょっと迷惑な男、牧本壮。空気が読めない、人の話を聞かない、誰にも心を開かない。そんな牧本が孤独に亡くなった人を独自のルールに従いおみおくりしていく中、様々な人々と出会い、少し煙たがられながらも彼らの心に変化をもたらしていく。そしてそんな人々とふれ合う中で、牧本自身の無味な人生も彩られていく。牧本の”迷惑”がいつしか”無垢な気持ち”として、周囲と自らに影響を与えていく。

本作は、第70回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門で監督賞を含む4賞を受賞したウベルト・パゾリーニ監督・脚本の「おみおくりの作法」をベースに、新たな主人公像を作り上げた。脚本は、岸田國士戯曲賞受賞の劇作家で、昨今はNHKのバラエティ番組「LIFE! 人生に捧げるコント」など映像作品に活躍の場を広げている倉持裕が担当した。

発表されたのは、阿部扮する牧本の迷惑に翻弄される登場人物を演じるキャスト陣。満島は、ある日、疎遠な父の死を知らされ、執拗に牧本から葬儀への参列を迫られる津森塔子役で出演する。ドラマ「Woman」で水田監督とタッグを組んだ満島は、「私にとってはホームのような水田組で、これまた、いちファンの阿部サダヲさんとの共演ですからもう、感謝の気持ちで参加しました」と喜びの声。そして「彼(牧本)の迷惑さは、人が合理的に生きる為に忘れていたことを気付かせてくれる、そんな迷惑さなんだと、塔子を演じた私は思うのです」とコメントを寄せた。

宇崎は、牧本の向かいの家に住み、牧本に負けないほどちょっと迷惑な男・蕪木役で出演。一方、松下は、全く空気の読めない牧本に劇中で最も迷惑を被る刑事・神代役に扮した。水田組に初参加した松下は、「初めての水田監督作品、初めての阿部サダヲさん、僕にとってはどれもこれもが刺激的でワクワクする現場でした」と撮影を振り返った。

そのほか、でんでんが牧本の迷惑に振り回されながらもその行動に理解を示す葬儀屋・下林役で出演。松尾は、食品工場で働いていた蕪木の元同僚で蕪木の強烈な迷惑エピソードを持つ平光役を演じ、「マキモトというより、大人計画に入った頃の阿部にはだいぶ迷惑かけられました」と明かした。さらに「幸せってなんでしょう。マキモトと阿部を見ているとそう考えてしまうのです」とコメントしている。

坪倉は、牧本を取り締まるために県庁から派遣された新任の市民福祉局局長・小野口役に扮し、牧本の度重なる迷惑行為に目を光らせる。そのほか、宮沢が漁港で居酒屋を営む蕪木の元恋人・今江みはる役、國村が蕪木の元同僚で“その迷惑に救われた”という謎の過去を持つ槍田役で出演する。

アイ・アム まきもと」は9月に全国公開。各キャストのコメント全文は以下の通り。

▼コメント全文

舞台の楽屋裏にやって来た水田監督から、「読んでみて」と数十枚の紙の脚本を頂いたのは3年ほど前。

初めのページには、水田さんの名前と倉持裕さんの名前が書かれていて、大好きなふたりの名前に、ページを捲る前から満足した気持ちになっていました。

私にとってはホームのような水田組で、これまた、いちファンの阿部サダヲさんとの共演ですからもう、感謝の気持ちで参加しました。

主人公のマキモトさんは、素晴らしい真っ直ぐさの持ち主で、見ている人をハッ!とさせるところが幾度もあるのでは、と感じます。

彼の迷惑さは、人が合理的に生きる為に忘れていたことを気付かせてくれる、そんな迷惑さなんだと、塔子を演じた私は思うのです。

神代役を演じました、松下洸平です。

初めての水田監督作品、初めての阿部サダヲさん、僕にとってはどれもこれもが刺激的でワクワクする現場でした。

空気の読めない牧本という人物に振り回され、劇中ではゆっくり蕎麦を食う時間さえも奪われておりましたが、なぜか手を差し伸べてしまう不思議な魅力を持った牧本の他人を動かす力の原動は「無垢」である事。

しかし彼はそれを武器とはせず、真っ直ぐに見つめる透明な瞳で僕らに語りかけてくれました。その瞳を、是非劇場でご覧下さい。

大した迷惑はかけられてないんですが、マキモトというより、大人計画に入った頃の阿部にはだいぶ迷惑かけられました。それも今となってはいい思い出です。

映画のマキモトは、ああいう性格だから友達が少なそうですが、阿部はわたしより友達が多そうなのが、なんというか、人生って不公平だなと思うのです。

幸せってなんでしょう。マキモトと阿部を見ているとそう考えてしまうのです。

坪倉由幸(「我が家」)】

僕は牧本の上司にあたる小野口という市民福祉局局長を演じさせていただきました。

牧本には局長になった初日から局長室にとんでもない物を置かれていたり、車で走り出そうとしたらメチャクチャな止め方をされたり、牧本の事は嫌いではないが小野口としては牧本の言動すべてが理解できない。

でも、僕自身としては牧本はとても素敵な人だなぁって思いました。

「迷惑な男」で真っ先に思い浮かんだのが僕の相方の杉山。杉山もこういう迷惑のかけ方だったら人に好かれるのかなぁ……なんて思いました。

牧本さんには、いわゆる常識が通じません。複雑な女ゴコロを察してもくれません。とても、迷惑でした。

でも、そんな強引な牧本さんから思いがけないプレゼントがありました。それは、みはるにとって、もしかしたら人生最高のギフトだった様に感じます。

牧本さんが大切だと思う事は、私の大切でありたいと思わせてくれる作品でした。

國村隼

人知れず終わりをむかえたいくつもの人生があり、それを、ひとつ、ひとつと弔う男がいた。

そんな主人公、牧本に訪ねてこられ、無理やり亡くなった友人の生きてきた様を語れと迫られる男。私が演じた槍田さんも、また、孤独でかたくなな人生の真っ最中なのに……。

ほっといて欲しい、迷惑千万!

やさしくも悲しい、嫌なんだけどちょっと嬉しい、そんな気持ちを描いた映画です。

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