動画配信プラットフォームのHBO MaxとDiscovery+は共存ではなく統合
2022年3月18日 10:00
米メディア企業ディスカバリーが、米通信大手AT&Tのメディア部門ワーナーメディアを統合したあと、Discovery+とHBO Maxという2つの動画配信プラットフォームを統合する意向であることを明らかにした。
来月にも新会社「ワーナー・ブラザース・ディスカバリー」が発足する予定だが、このたび米フロリダ州で開催中の「Deutsche Bank 30th Annual Media, Internet & Telecom Conference」にディスカバリーのチーフ・ファイナンシャル・オフィサーを務めるガンナー・ウィーデンフェルズ氏が参加。Discovery+とHBO Maxを共存させるのではなく、統合する意向であることを明らかにした。
「組み合わせたコンテンツの幅と深さが、消費者に驚異的な価値を提供することになると信じています」とウィーデンフェルズ氏は発言。ただし、統合が完了するまでには相応の時間がかかる見込みだという。
Discovery+は広告ありが月額4ドル99セント、広告なしが月額6ドル99セントで提供されている。一方、HBO Maxは広告ありが月額9ドル99セント、広告なしが月額14ドル99セント。統合後の料金プランについて、ウィーデンフェルズ氏は明言を避けている。
昨年末の段階で、動画配信サービスのHBO Maxと米有料チャンネルHBOを合わせた世界の会員数は7380万人に到達していると、親会社のAT&Tが発表している。Discovery+を組み合わせることで、先行するNetflixやDisney+との差を縮めることができそうだ。