デル・トロ監督絶賛の演技 「ナイトメア・アリー」ブラッドリー・クーパー演じるカリスマ読心術師誕生の瞬間
2022年3月11日 12:00

(C)2021 20th Century Studios. All rights reserved.
「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロ監督最新作「ナイトメア・アリー」の本編映像の一部(https://youtu.be/dgSns3ylkMM)が披露された。主演を務めたブラッドリー・クーパーが演じる、カリスマ読心術師スタンが誕生する瞬間を収めている。
第94回アカデミー賞の作品賞を含む4部門にノミネートされた本作は、1946年に出版された米作家ウィリアム・リンゼイ・グレシャムのノワール小説「ナイトメア・アリー 悪夢小路」が原作のサスペンススリラー。成功への野心にあふれ、ショービジネス界で成功したスタンが、思いがけないところから人生を狂わせていく様を描く。

(C)2021 20th Century Studios. All rights reserved.
披露された映像は、違法の見世物屋がないかカーニバルを取り締まりに訪れた警察を、割り込んで止めようとするスタンの姿から始まる。血相を変えた様子で感電ショーの健全さを見せながら懇願するスタン。続けて、優れた観察力で瞬時に警官の人物像を捉えると、持ち前の話術を駆使して頑なな警官の心をいとも簡単に掴んでいく。それまではジーナ(トニ・コレット)のただの助手だったスタンが、カーニバルの一座のピンチを救ったことをきっかけに自分の技への揺るぎない自信を持つ場面である。

(C)2021 20th Century Studios. All rights reserved.
主人公スタンは冒頭のカーニバルに入った当時の不安な様子から、後半では威厳に満ちたプロのショーマンの姿、さらには本映像でも確認できるように演技じみた話術で観客を欺くなど、映画全編にわたり、登場人物のなかで誰よりもそのたたずまいを変えていくキャラクター。

(C)2021 20th Century Studios. All rights reserved.
デル・トロ監督は「スタンは人から反応を得るためにウソをつくことを覚えていきます。本当の自分は決して見せません。きまぐれな男で状況に応じて顔を変えるのです」と解説。「ブラッドリーの演技は感動的です」と絶賛し、「スタンが持つ善良さ、肉体美、天性の優雅さを全て兼ね備えていると同時に、恐ろしい闇の人物を演じる技能を持っています」と太鼓判を押している。
「ナイトメア・アリー」は、3月25日に東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開。
(映画.com速報)