クロエ・ジャオ監督、日本人と間違われて殺害された中国系アメリカ人の殺人事件をドラマ化
2021年12月12日 07:00

Photo by Ernesto Ruscio/Getty Images
米アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞に輝いた「ノマドランド」のクロエ・ジャオ監督が、実際の殺人事件を題材にしたリミテッドシリーズの制作総指揮を手がけることが明らかになった。
同シリーズは、1982年に米デトロイトで日本人と間違われて殺害された中国系アメリカ人のビンセント・チンさんの殺害事件を題材にしたドラマ。すでに「誰がビンセント・チンを殺したか?」というドキュメンタリー映画が存在するが、今回はチンさんの視点に立った実写ドラマとなる。社会派作品を得意とするパーティシパント・メディアが制作を手がけ、ジャーナリストのヘレン・ジアが企画、制作総指揮を務める。
ジアは、ジャオ監督を起用した理由について「人種差別や憎悪、暴力、不正といった複雑な問題を解き明かすビジョンと感性を持っています」と説明。「クロエ・ジャオが私たちのプロジェクトに参加してくれたことに、どれだけ興奮しているか言葉では言い尽くせません」と期待を込めた。
ジャオは、監督を務めたマーベル最新作「エターナルズ」が現在公開中だ。
(映画.com速報)