ピュリッツァー賞受賞戯曲「熱いトタン屋根の猫」をアントワン・フークア監督が映画化
2021年5月6日 09:00
テネシー・ウィリアムズのピュリッツァー賞受賞戯曲「熱いトタン屋根の猫」を、アントワン・フークア(「イコライザー」シリーズ、「トレーニング デイ」)が映画化すると米バラエティが報じた。フークアが監督を務め、2008年のブロードウェイ舞台を大ヒットさせたステファン・C・バード&アリア・ジョーンズ=ハーベイとともにプロデュースも手がける。
1955年に初演された「熱いトタン屋根の猫」は、米南部を舞台に富豪の農園主と同性愛者である息子、その妻を描いた物語。アフリカ系アメリカ人キャストのみで制作された08年のブロードウェイ舞台では、がんで余命わずかの家長ビッグ・ダディをジェームズ・アール・ジョーンズ、元フットボール選手で今はアルコール中毒の息子ブリックをテレンス・ハワード、性的に満たされない妻マギーをアニカ・ノニ・ローズが演じ、19週間の公演は全てソールドアウトを記録した。その後、ジョーンズ、エイドリアン・レスター、サナ・レイサン主演で英ウエストエンドでも上演され、同舞台はローレンス・オリビエ賞を受賞した。
なお、58年のリチャード・ブルックス監督の映画では、ブリックをポール・ニューマン、マギーをエリザベス・テイラーが演じた。フークア監督の新作は、戯曲をもとに新たな要素を盛り込まれるという。
フークア監督は、米ルイジアナの農園から脱走したアフリカ系アメリカ人奴隷の実話を描く、ウィル・スミス主演の新作「Emancipation(原題)」の撮影が間もなくスタートする。