「TBSドキュメンタリー映画祭」3月18日開幕 ニュースの“その後”を追う珠玉の22作品

2021年2月25日 17:00


「生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事」「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」などを上映
「生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事」「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」などを上映

ドキュメンタリー22作品を上映する「TBSドキュメンタリー映画祭」が3月18~21日、東京・渋谷のユーロライブで開催されることがわかった。「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」で戦後沖縄史に切りこんだ佐古忠彦監督の最新作「生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事」が先行上映されるほか、稀代の天才作家・三島由紀夫と東大全共闘の討論会の全貌をおさめた「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」、是枝裕和監督が影響を受けたテレビマンの人生とテレビが歩んだ足跡をとらえた「あの時だったかもしれない テレビにとって『私』とは何か」などがラインナップされている。

ストレートに“今”を伝え、途切れなく届けられる日々のニュース。しかし、放送されなかった膨大な取材映像には多くの発見があり、ニュースの“その後”を深くじっくりと追いかけ、伝えなくてはならないという思いから、TBSでは様々なドキュメンタリーが製作されてきた。「TBSドキュメンタリー映画祭」では、新型コロナウイルス、東日本大震災、沖縄、国際情勢、死刑制度、介護、人権問題など、現在進行形の様々なトピックを扱う珠玉のドキュメンタリーが集められた。

「タブレット越しで“最期の別れ” いのちと向き合うコロナ最前線」
「タブレット越しで“最期の別れ” いのちと向き合うコロナ最前線」

現在も猛威を振るう新型コロナウイルス関連では、混迷を極める医療現場の最前線を追う「タブレット越しで“最期の別れ” いのちと向き合うコロナ最前線」、コロナ感染から生還した医師が、ウイルスの真の怖さを語る「NY日本人医師が自ら語る 新型コロナ重症からの生還」が上映される。

「GReeeeN初告白 東日本大震災5年にHIDE が語っていたこと ディレクターズカット版」
「GReeeeN初告白 東日本大震災5年にHIDE が語っていたこと ディレクターズカット版」

東日本大震災から10年が経った今だからこそ見ておきたい作品としては、メンバー4人全員が歯科医師で、福島県で誕生したボーカルグループ「GReeeeN」のリーダー・HIDEが被災地を取材した「GReeeeN初告白 東日本大震災5年にHIDEが語っていたこと ディレクターズカット版」、被災地への支援を続ける米ハードロックバンド「MR.BIG」が、震災や難病という困難に翻ろうされながら、日本のファンたちとの絆を深めていく様子を追った「MR.BIG 3・11から10年 被災地とともに歩んだ外国人バンド」がラインナップされている。

「香港2019 あの時、何があったのか」
「香港2019 あの時、何があったのか」

さらに世界情勢を見つめる作品も、数多く製作されている。2020年、香港国家安全維持法が施行され、周庭(アグネス・チョウ)、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)ら民主活動家に実刑判決が下され、高度な自治が脅かされる香港。香港メディア界の大物で民主活動家の黎智英(ジミー・ライ)氏の突然の逮捕の直前に放送された「報道特集」の独占インタビューは大きな話題となった。本映画祭ではその前年、逃亡犯条例の改正案から始まった19年の香港をとらえた「香港2019 あの時、何があったのか」が上映される。また武装勢力による性暴力があとを絶たないコンゴ民主共和国で、ノーベル平和賞を受賞した婦人科医デニ・ムクウェゲ医師の闘いを追った「ムクウェゲ『女性とって世界最悪の場所』で闘う医師」、今なお戦闘が続く中東を舞台に、国際社会の闇に迫る「影の戦争 アメリカと中東の戦乱十五年」「大麻と金と宗教 レバノンの“ドラッグ王”を追う」が出揃っている。

「生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事」
「生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事」

なお、本映画祭に関連したイベントが、渋谷のLOFT9 Shibuyaで実施される。3月8日午後6時30分からは「MR.BIG 3・11から10年 被災地とともに歩んだ外国人バンド」のテレビ放映版上映にあわせ、川西全監督と音楽評論家でDJの伊藤政則氏が登壇。同15日午後6時30分からは、「『香港、沖縄、今と未来へ』香港2019×生きろ 島田叡」と題したトークイベントが行われ、「香港2019」の日下部正樹監督、佐古監督、立教大学の倉田徹教授、香港出身の留学生が参加する。

「TBSドキュメンタリー映画祭」は、3月18日~21日にユーロライブで開催され、各上映では監督やゲストによるトークイベントが行われる予定。また一部の作品をのぞき、配信上映も実施される。チケット料金は、前売券の1回券が1100円、3回券が3000円、当日券が1500円(一般)。上映スケジュールやチケット情報などの詳細は、公式サイト(www.tbs.co.jp/documentaryeigasai2021/)で確認できる。上映作品は、以下の通り。


「タブレット越しで“最期の別れ” いのちと向き合うコロナ最前線」
「NY日本人医師が自ら語る 新型コロナ重症からの生還」
「香港2019 あの時、何があったのか」
「ムクウェゲ『女性とって世界最悪の場所』で闘う医師」
「影の戦争 アメリカと中東の戦乱十五年」
「大麻と金と宗教 レバノンの“ドラッグ王”を追う」
「GReeeeN初告白 東日本大震災5年にHIDE が語っていたこと ディレクターズカット版」
「MR.BIG 3・11から10年 被災地とともに歩んだ外国人バンド」
「“死刑囚”に会い続ける男」
「死刑を免れた男達 カメラが初めて捉えた無期懲役囚の実態」
「女子少年院の後輩たちへ…元レディース総長、涙で伝えたメッセージ」
「消えた事件、弟の執念」
「天才“鉄道画家”福島尚」
「キャンバスの枠を越える画家・山口歴(Meguru.Y)IN NY」
「88/50 ギリヤーク尼ケ崎の自問自答 と、それから」
「お母ちゃんが私の名前を忘れた日 若年性アルツハイマーの母と生きる」
米軍が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯
生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事
三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実
モデル 雅子を追う旅
「あの時だったかもしれない テレビにとって『私』とは何か」
「アキノ白昼の暗殺 特別編 この報道が歴史を動かした」

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