【活弁シネマ倶楽部】日本映画に興味を持っている国は? 海外セールスの実情を徹底解剖

2020年12月2日 15:00


“日本映画の海外セールス”について語り尽くす!
“日本映画の海外セールス”について語り尽くす!

“映画を語る”をテーマとしたWEB番組「活弁シネマ倶楽部」に、「十年 Ten Years Japan」のプロデューサーであり、フリーストーンプロダクションズ代表取締役の高松美由紀氏がゲスト出演。MCの映画評論家・森直人氏、映画ジャーナリストで上海国際映画祭のプログラムアドバイザーの徐昊辰氏らと“日本映画の海外セールス”について語り尽くした。

大小さまざまな映画作品に関わり、TBSテレビコンテンツ事業部で日本映画の海外セールスを経験してきた高松氏。番組冒頭、新型コロナウイルス感染拡大の影響による“オンラインの発達”が、世界との距離感を近づけたという点について「映画と音楽って、元々国境がないものっていう意識がある」と考えを明かす。そして「こういう時代になって、淘汰されてくることって多くなる。日本だけじゃなくって、世界的に受け入れられない映画はどんどん無くなっていく」と持論を展開した。

高松美由紀氏
高松美由紀氏

さらに「韓国とかすごく如実なんですけど、PRっていうと国内・海外関係ないんですね。ただ、日本は全く切り離されている」と語る高松氏。その発言を受けた森氏は「日本って“日本・アジア”っていう言い方するじゃないですか。いや、日本もアジア。ここの意識がいつ変わるんだろうって思いますよね」と、宣伝という側面において“アジア(海外)市場と日本市場が分断されている”という問題提起をした。

日本映画界を10年間見続けてきた徐氏は「2011年頃から一気に、(中国が興行収入で)日本を超えた。その後、日本の10倍以上の興行収入になった。この10年間一番変化が激しいのはグローバル化。皆繋がっていること。それをまだ日本は深く感じていないのが大きな問題」と語り、国内完結型のマインドが残っていると指摘する。

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その上で、高松氏は毎年「この映画の海外セールス権取りたかったな」と思う作品があるという。近年では「そう思う作品は、海外で映画を勉強してきた監督が多くなってきている」として、「蜜蜂と遠雷」「愚行録」の石川慶監督、「37セカンズ」のHIKARI監督らを例にあげる。また“日本映画に興味を持っている国”という話題では「やっぱりアニメは全世界」という意見も。「やっぱり日本のアニメは別格」(森氏)、「上海国際映画祭では、毎年50本以上、上映されている」(徐氏)と分析していた。

「活弁シネマ倶楽部」の「日本映画をアップデート! 世界に届けるためには? フリーストーンプロダクションズ代表取締役・高松美由紀が語る!!」は、公式YouTube(https://youtu.be/k71IrUkJGXI)で配信中。

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