Disney+の会員数が7370万人に到達 サービス開始11カ月で目標達成
2020年11月20日 19:00
米ウォルト・ディズニーは、2019年に立ち上げた動画配信サービス「Disney+」の会員数が7370万人に到達したと発表した。
Disney+は、ディズニー、ピクサー、マーベル、ルーカスフィルムなどディズニーの映画やテレビをまとめて提供する独自のストリーミングサービスで、19年11月にアメリカ、カナダ、オランダ、オーストラリア、ニュージーランドでサービスを開始。その後、ヨーロッパ各国や日本でもローンチし、現在、20カ国以上でサービスを展開している。
同社は当初、24年までに6000~9000万人の会員獲得を目指すとの長期計画を立てていたが、わずか11カ月で目標を達成。新型コロナウイルスの感染拡大により多くの事業が影響を受けるなか、Disney+は「まばゆい光だ」とボブ・チャペックCEOは株主・投資家向けの説明会で述べている。
Disney+は、「スター・ウォーズ」シリーズ初の実写ドラマ「マンダロリアン」が社会現象となったほか、当初は劇場公開を予定していたブロードウェイミュージカルの映像化「ハミルトン」、ビヨンセのビジュアルアルバム「ブラック・イズ・キング」など話題作を提供。また、劇場公開を見送った実写版「ムーラン」(ニキ・カーロ監督)に関しては、Disney+の月額料金に加えて、プレミアムアクセス料金を請求する試みを実施。再生回数は明らかにされていないが、チャペックCEOは「プレミアムアクセス戦略には可能性を感じている」とコメントしている。
なお、ディズニー傘下のストリーミングサービスHuluの会員数は3660万人、ESPN+は1030万人だという。
ちなみに、業界トップNetflixの会員数は1億9500万人。ワーナーメディアの動画配信サービスHBO Maxは、米有料チャンネルHBOの会員と合わせて3800万人。NBCユニバーサルの動画配信サービスPeacockは2200万人。Apple TV+の会員数は公表されていない。