男性ストリップクラブの草分け「チッペンデールズ」を映画化 20年越しの企画に進展
2020年10月24日 10:00
アメリカの男性ストリップクラブ「チッペンデールズ」の創業と発展の裏側を描く物語を、「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」のクレイグ・ギレスピー監督が映画化することになった。米Deadlineが報じている。
1979年にスティーブ・バネルジーがロサンゼルスで創業した「チッペンデールズ」は、筋肉隆々の男性ダンサーが半裸でショーを繰り広げる男性レビュークラブの草分け的存在。その後、ニューヨークや英ロンドン、独ハンブルグなどに出店したほか、ダンサーたちによるワールドツアーも行われている。
「チッペンデールズ(仮題)」の企画は20年前から開発が行われてきたが、このほど、「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」のギレスピー監督が参加したことで、実現の可能性が一気に高まった。創業者バネルジー役にはデブ・パテル(「スラムドッグ$ミリオネア」「LION ライオン 25年目のただいま」)が決まっており、すでに数社が獲得に動いているという。
インド人のバネルジーは、富と名声を求めてアメリカに移住。ロサンゼルスのロッククラブ「デスティニーII」を買収し、「チッペンデールズ」と改名。女性同士の泥んこレスリングや「女性専用の男性のエキゾチックなダンスナイト」などを実施し、後者が大流行する。しかし、共同設立者のポール・スナイダーが、ガールフレンドを殺害し、自身も自殺するスキャンダルを起こしたことがきっかけで、「チッペンデールズ」人気が下降することになった(このスキャンダルは、ボブ・フォッシー監督の1983年の映画「スター80」で詳細が描かれている)。
ギレスピー監督は、ライアン・ゴズリング主演の「ラースと、その彼女」でブレイクし、「ミリオンダラー・アーム」「ザ・ブリザード」といったディズニー映画を経て、「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」で高い評価を得た。最近は、ディズニーアニメ「101匹わんちゃん」の悪役クルエラ・デ・ビルを主人公にしたエマ・ストーン主演のディズニーの実写映画「クルエラ(原題)」の撮影を終えている。