無名時代のジョージ・クルーニー主演、幻のB級ホラーが37年を経て初公開

2020年9月8日 11:00

［映画.com ニュース］　ハリウッドを代表する人気俳優ジョージ・クルーニーとオスカー女優ローラ・ダーン、チャーリー・シーン共演による1983年のB級ホラー「グリズリー2（原題）」が、37年の歳月を経てついに蔵出しされることが、米Colliderによって明らかになった。

「ジョーズ」の大ヒットを受けて製作された1976年の「グリズリー」（ウィリアム・ガードラー監督）は、アメリカのある国立公園を舞台に、次々とキャンパーたちを食い殺す凶暴な巨大灰色熊“グリズリー”の恐怖を描いたパニックホラー。その続編となる「グリズリー2」は、大ヒットドラマ「ER緊急救命室」でブレイクするはるか以前、まったくの無名だったクルーニーを筆頭に、当時まだ10代だったダーンとシーン、ヒューマンドラマの傑作「カッコーの巣の上で」の冷徹な看護婦長役でアカデミー賞助演女優賞に輝いたルイーズ・フレッチャーという、今となっては考えられないほど豪華な俳優陣が共演を果たした作品だ。

だが、クランクアップ直前に製作総指揮のジョン・プロクターが残りの製作費を持ち逃げし、さらに劇中で使用した機械仕掛けの巨大グマが火災で焼失するなど、数々の不運に見舞われ、未完のままお蔵入りとなっていた。

同サイトによれば、最先端のデジタル技術を駆使してようやく完成に漕ぎつけた「グリズリー2」の舞台はハンガリーで、野外コンサートに突如出現したグリズリーに、クルーニー率いる若者たちが立ち向かう、という奇想天外なストーリーのようだ。

「グリズリー2（原題）」は今秋、アメリカ国内の一部のドライブインシアターで上映されるほか、ストリーミングサービス各種で配信を予定している。

（映画.com速報）

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