ユニバーサルとAMC、歴史的和解 映画の劇場公開から17日間で2次使用可能に

2020年7月30日 14:30

破産を回避したいAMCにとっては苦肉の策
破産を回避したいAMCにとっては苦肉の策

[映画.com ニュース] 世界最大のシネコンチェーンであるAMCシアターズが、米ユニバーサル・ピクチャーズと「シアトリカル・ウィンドウ」に関する歴史的な契約を結んだことが明らかになったと、米ハリウッド・レポーターが報じている。

「シアトリカル・ウィンドウ」とは、映画作品の劇場公開から2次使用開始までの期間のことで、アメリカでは封切りから約3カ月間と定められている。

そんななかユニバーサルは4月、ドリームワークス・アニメーションによるミュージカルアニメ「トロールズ」シリーズの第2弾「トロールズ ミュージック★パワー」を全米公開予定日だった4月10日にプレミアムVOD(PVOD)としてレンタル販売を開始。新型コロナウイルスの影響により劇場公開を取りやめ、VODスルーに踏み切った最初の作品となった。これに対し、AMCシアターズのアダム・アーロン会長兼CEOは激怒。今後のユニバーサル作品の上映をボイコットすると宣言していた。また、劇場主の業界団体である全米劇場所有者協会(National Association of Theater Owners)も、ユニバーサルを厳しく非難していた。

しかし、コロナ禍により劇場営業再開の目途が立たず、経営困難に陥ったAMCは態度を一変。このほど両社が、AMCで劇場公開されたユニバーサル作品を、公開初日から17日後にPVOD配信することで合意したと発表した。なお、PVOD配信からの収益の一部が、劇場に還元される仕組みで、破産を回避したいAMCにとっては苦肉の策といえそうだ。

シアトリカル・ウィンドウに関しては、これまでもスタジオ側が短縮を求めてきたが、興行側が団結して3カ月間を死守してきた経緯がある。だが、新型コロナウイルスの到来で均衡が崩れることになった。

今回の合意はAMCとユニバーサルの間のものだが、この試みが成功すれば、業界のスタンダードとなる可能性はありそうだ。なお、今後のPVOD配信の料金は不明だが、「トロールズ ミュージック★パワー」に関しては、48時間レンタルが19.99ドルで提供されている。

(映画.com速報)

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