故佐々木すみ江さんが紡ぐ、家族へのあたかな言葉…本日公開「もみの家」本編映像入手

2020年3月20日 08:00

心に問題を抱えた若者を受け入れ共同生活を送る「もみの家」が舞台
心に問題を抱えた若者を受け入れ共同生活を送る「もみの家」が舞台

[映画.com ニュース] 注目の若手女優・南沙良が主演を務める映画「もみの家」(公開中)の本編映像を、映画.comが入手した。2019年2月に亡くなった佐々木すみ江さんが家族への思いを語る、優しく包みこむような演技が映し出されている。

心に問題を抱えた若者を受け入れ共同生活を送る「もみの家」を舞台にした、出会いと別れを通して揺れる人の感情と、四季折々の自然の美しさが共鳴し合う希望の物語。「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」で第61回ブルーリボン賞や第43回報知映画賞の新人賞に輝いた南が、自身と同じ16歳(撮影当時)で、不登校が原因で「もみの家」にやってくる主人公・彩花を演じた。緒形直人田中美里が、迷える若者たちを導く「もみの家」の代表・佐藤夫婦を体現。「真白の恋」でデビューを果たした坂本欣弘監督が、自身が生まれ育った富山で、1年にわたるオールロケを敢行した。

佐々木さんは、「もみの家」の近所に住むハナエを演じた。本編映像で切り取られるのは、彩花がハナエの家を訪れるシーン。ハナエは入院していたことを子どもたちに隠しており、理由を問われると、「私のことで煩わしたくないがよ。あの子らにはあの子らの生活があるから」と思いを明かす。うちの親はそうじゃないと顔を歪める彩花に、ハナエは「親ほど割にあわん商売はないじゃね」と語りかけ、「子どもらが元気で幸せやったら、それが一番」「いつか自分が親になったら、あんたも分かる」とほほ笑む。佐々木さんの声と表情が、子どもに寄せる親の愛情を思い出させてくれる、心あたたまるシーンとなった。

ハナエの言葉をはじめ、劇中では思いやりに満ちた印象的なセリフがちりばめられている。「もみの家」の主催者・佐藤泰利(緒形)は、将来に不安を募らせる彩花を「自分のなりたい自分になればいいんだよ」と励ます。さらに、中村蒼扮するOB・淳平は、不登校になった理由を打ち明ける彩花に、世の中にはいろいろな人がいると話し、「怖がらずに、いろんな人に出会って、信じられる人とかモノをちょっとずつ増やしていけばいいんじゃないかな」とアドバイス。周囲の人々との会話や豊かな自然に癒され、成長していく彩花の姿が、みずみずしく描き出されていく。

(映画.com速報)

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