この世の病はただ一つ、貧しさだ――中国興収500億円「薬の神じゃない!」予告完成

2020年3月12日 07:00

ポスタービジュアル&場面写真もお披露目
ポスタービジュアル&場面写真もお披露目

[映画.com ニュース] 中国国内で興行収入500億円という大ヒットを記録した映画「薬の神じゃない!」のポスタービジュアルと場面写真、予告編が、このほど一挙にお披露目された。

本作のベースとなったのは、2014年に中国で実際に起こり、医薬業界に改革をもたらした事件。興行的な成功だけでなく、第13回アジア・フィルム・アワードの助演男優賞、第55回金馬奨の主演男優賞、新人監督賞、オリジナル脚本賞の3部門、第17回金鳳凰奨の主演男優賞を受賞するほか、国内外の映画賞を多数獲得し、名実ともに中国を代表する作品となった。

上海で男性向けの回春薬を売る小さな店の主人チョン・ヨン(シュー・ジェン)は、店の家賃さえ払えず、妻にも見放され、人生の目標を見失っていた。そんなある日、慢性骨髄性白血病患者のリュ・ショウイーが店に訪れる。国内で認可されている治療薬は高額だったため、安価で成分が同じインドのジェネリック薬を購入してほしいという依頼だ。最初は申し出を断ったものの、金に目がくらんだチョンは、ジェネリック薬の密輸・販売に手を染め、より多くの薬を仕入れるため、購入グループを結成する。

ポスターは、チョンやリュのほかに、白血病患者が集まるネットコミュニティの管理人で、自身も白血病の娘を持つポールダンサーのリウ・スーフェイ、中国語なまりの英語を操るリウ牧師、力仕事が得意な不良少年のボン・ハオといったグループの面々、マスク姿の白血病患者の姿を活写。赤十字とともに「何がホンモノで、何がニセモノか!?」というコピーが添えられている。

予告編では、チョンが「認可薬は3万7000元、インド製は2000元で薬効は全く同じ」という事実が明示され、ジェネリック薬の密売に手を染める光景から始まる。当初は“金儲け”が理由だったが、「薬が買えなくて自殺未遂を――」という白血病患者の切実な訴えもあり、警察に追われながらも販売を続けることにしたチョン。その姿はまるで“救世主”のようだ。「この世の病はただ一つ、貧しさだ」というセリフ、「企業の利益と人の命、何が“ホンモノ”で、何が“ニセモノ”なのか」というナレーションからも、本作が社会性を持ったエンタテインメント作品であることがうかがえる。

薬の神じゃない!」は、5月1日から東京・新宿武蔵野館、池袋シネマ・ロサほか全国順次公開。

(映画.com速報)

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