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子育てを終えたシングルマザー監督の映画が横浜で上映「日本の女性に見てほしい」

2019年6月21日 22:30

シングルマザーと末娘の親離れ、子離れを描く「愛しのベイビー」

シングルマザーと末娘の親離れ、子離れを描く
(c) 2019 - Love is in the Air - Pathé Films - France 2 Cinéma - C8 Films - Les Productions Chaocorp - CN8 Productions
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[映画.com ニュース]今年で27回目を迎える「フランス映画祭2019 横浜」が、横浜・みなとみらい地区で開催中だ。今回はフランスの最新映画16本を紹介、うち3本は女性監督の作品だ。昨年日本でも公開された「ダリダ あまい囁き」の監督、リサ・アズエロスが自身の私生活をもとに描いた「愛しのベイビー」が6月22日上映される。幼い子ども3人を抱えながらも、離婚を決断し、子どもを育て上げるまでのシングルマザーの物語。アズエロス監督の実娘で女優のタイス・アレサンドランが、末娘を演じる。来日したふたりに話を聞いた。

--歌姫の生涯を描いた前作「ダリダ あまい囁き」やソフィー・マルソー主演の「LOL 愛のファンタジー」などこれまでも女性の人生をテーマにした作品を発表しています。このタイミングでご自身の経験を映画化した理由を教えてください。

リサ「実際に娘のタイスのカナダへの留学が決まり、親離れ子離れのテーマを描いてみたいと思ったのです。私自身、離婚を経験し、27年間の3人の子育てを終えて、再び自分のことを見つめるタイミングでもあったのです」

--主人公のエロイーズは、自分の幸せを追求し、小さな子どもを育てながら仕事を持ち、シングルマザーとして生きることを決断します。日本では夫側に問題がある場合も、母親として子どもが成人するまで我慢する…などのケースも多いのですが。

リサ「もちろん、小さな子どもがいると本人の中で罪悪感を抱えるということはあると思います。しかし、フランスで離婚をすることで世間が眉をひそめるようなことは1970年代で終わりました。フランスと日本では家族観や文化の違いがあるので、こういった自立した女性の生き方を描く作品が配給されるのは難しいのではないかと思いました。しかし、だからこそ、多くの日本の女性に見てほしいのです」


リサ・アズエロス監督(左)とタイス・アレサンドラン「愛しのベイビー」

リサ・アズエロス監督(左)とタイス・アレサンドラン
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--エロイーズは子どもたちを自分の所有物のようには扱いませんね。別の人格を持つ存在として認め合う親子関係の描き方が素敵です。

タイス「フランスでも子どもを自分の所有物のように扱う親は存在します。この映画で母は、そういったものとは異なった、自由な親子関係が存在しえることを表現したかったのです」

リサ「女性が子どもを所有したいと思うときは、自分自身のことを所有したいと思うときではないでしょうか。そんな時、子どもに依存してしまうのだと思います。この映画は私たちのような親子関係が永遠に残るように作ったものです。自分の人生の第2のステップ、過渡期の記念碑になるような作品になりました」

--今後の作品や活動について教えてください。

リサ「女性が排除されたり、見捨てられるような状況に対抗し、覆すような作品を作り続けたいです。そして女性が女性であることに自信を持てるようなことを、作品を通して伝えたいです」

タイス「今は哲学と宗教を大学で学んでいて、女優も続けたいと思っています。将来的には脚本を書いたり、大好きな宮崎駿監督のように子どもたちに何かを伝えるということをしてみたいです」

--この映画を通して、日本の女性に伝えたいことはありますか

リサ「仕事も自分の人生もあきらめないでほしい。もちろん、国や行政が保育園などの施設を十分に整備しない限り、子どもを持った女性の完全な自立は難しいでしょうが、いつか、私の経験も日本でお話できればと思います。他人や世間の目を気にせず、自分自身を大事にしてほしいです。私自身、シングルマザーになっての後悔は全くありませんね」

愛しのベイビー」は6月22日、イオンシネマみなとみらいで15時15分から上映。「フランス映画祭2019 横浜」(http://unifrance.jp/festival/2019/)は、23日まで開催。チケットは発売中。

(映画.com速報)
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