竹内結子、蒼井優のトークを“男前”フォローで救う!
2019年5月15日 22:21

[映画.com ニュース] 中野量太監督が直木賞作家・中島京子氏の小説を映画化する「長いお別れ」のプレミア試写会が5月15日、東京・よみうりホールで行われ、中野監督をはじめ、キャストの蒼井優、竹内結子、松原智恵子、北村有起哉が舞台挨拶に出席。共演の山崎努も登壇予定だったが、体調不良で欠席となった。
身近な存在となった認知症を題材にした本作は、日々“父”でも“夫”でもなくなっていく男を見守る家族の7年間を、優しさとユーモアたっぷりに描く。元中学校校長の厳格な父・東昇平(山崎)の70歳の誕生日。母・曜子(松原)は久しぶりに帰省した娘の麻里(竹内)と芙美(蒼井)に、父が認知症になったという衝撃の事実を伝える。それぞれ人生の岐路に立たされていた姉妹は、思いもよらない出来事の連続に驚きながらも、やがて変わらない父の愛情に気付く。
蒼井は「家族の間に流れる“空気”を見て頂くことになると思ったので、(役者同士は)疑似家族ですが、それが本当に起こっているように見えるように意識しました」と撮影時を述懐。「私は男兄弟しかいないので、“お姉ちゃんと妹”という感覚がないんです。竹内結子さんが姉というのは想像がつかなかったんですが、なぜか絶対大丈夫とも思っていました。以前一緒にお食事をさせていただいた時に“男前な先輩”という印象が強かったですし、お任せすればいいのかなと感じました」と厚い信頼を寄せていたようだ。
物語の内容にちなみ「家族間のルールは?」と質問されると、蒼井は「ルールとは違うのかもしれませんが、やたらハグをするんです」と告白。「久しぶりに会うと、ハグをする流れに。ついこの間も父親に会ったんですが、出会った時もハグ、別れる時もハグ。父と母はいつも手を繋いで歩いているので、恥ずかしいとは思っていなかった」と話していたが、なぜか客席の反応が薄かったため「え? こんな空気になるとは…」と不安顔。すると、竹内がすかさず「素敵じゃないですか! いつまでも仲の良いお父さんとお母さん、夫婦であってもきちんと恋人同士。『(2人は)恋人だったんだな』って感じます」と頼もしい“男前フォロー”を決め、場の雰囲気を一瞬で明るくしていた。
そんな竹内の家族間ルールは「どんな食事にもお味噌汁がついていたんです」と回答。「カレーでも、シチューでも、おでんでも味噌汁。今考えると汁物と汁物。色々話を聞いていくと、どうやらそんなお宅は少ないらしい」と打ち明けた。やがて、北村から「今も実践しているの?」と問いかけられると「していません! 嫌だったわけじゃないんですけど、汁物にはドライな食べ物の方がいいですし、(両方汁物だと)どっちから先に手を付けようか困るじゃないですか。でも食堂に行ってカレーを頼むと、無意識に味噌汁に手を伸ばそうとしている。スピリットは残っているんだなって(笑)」と語っていた。
「長いお別れ」は、5月31日から全国で公開。
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