歌舞伎版「風の谷のナウシカ」 巨神兵の手に抱かれるチラシビジュアル披露
2019年4月8日 16:42
[映画.com ニュース] 宮崎駿監督が手がけた漫画を歌舞伎化する「風の谷のナウシカ」のチラシビジュアルが初披露された。原作第6巻の綴じ込みポスターを使用。「この世界は、なぜ、こんなふうになってしまったの」というセリフとともに、ナウシカが巨神兵の手に抱かれ、ほほ笑みを浮かべ立つ様子をとらえている。
漫画「風の谷のナウシカ」は、「月刊アニメージュ」(徳間書店刊)で1982~94年に連載。84年に公開された宮崎監督による同名劇場アニメ版の原作となっており、「火の七日間」と呼ばれる大戦によって文明が崩壊した世界を舞台に、にらみ合う2大国家、トルメキア王国と土鬼(ドルク)諸侯国連合帝国の争いに巻き込まれた、「風の谷」の族長の娘ナウシカによる冒険と葛藤を描いた。よく知られる劇場アニメ版は、原作第2巻までを大幅に脚色した内容だったが、歌舞伎版では昼夜2部の通し上演を行い、全7巻分の壮大な物語を紡いでいく。
尾上菊之助がナウシカ役を担い、「かぐや姫の物語」で声優を務めた中村七之助がクシャナ役を演じる。ほか尾上松也、坂東巳之助、尾上右近が出演し、脚本は「思い出のマーニー」「コクリコ坂から」「借りぐらしのアリエッティ」「ゲド戦記」「海がきこえる」に携わった丹羽圭子、演出は新作歌舞伎『NARUTO ナルト』」や「舞台『ガラスの仮面』」のG2が担当する。
なおスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは、「ナウシカを古典歌舞伎でやる。それが面白いと思ったし、どういうものが出来るのか楽しみです。一観客として、楽しませて貰います」と期待のコメントを寄せている。新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」は、12月、東京・新橋演舞場で上演。