サイモン・ベイカー初監督作「ブレス」で美形サーファーを抜てき E・デビッキ共演
2019年3月27日 10:00

(C)2017 Screen Australia, Screenwest and Breath Productions Pty Ltd
[映画.com ニュース] 人気俳優サイモン・ベイカーが初監督、製作、脚本、主演を務めた映画「Breath(原題)」が、「ブレス あの波の向こうへ」の邦題で7月27日に公開されることがわかった。サーフィンを通して成長していく美少年たちの姿を描く物語で、演技未経験のサーファー2人を抜てきし、エリザベス・デビッキが出演。第8回オーストラリア・アカデミー賞では作品賞を含む9部門にノミネートされている。
2009年にオーストラリアで最も栄誉のあるマイルズ・フランクリン文学賞に輝いた、ティム・ウィントンによる自伝的小説「ブレス:呼吸」を映画化。テレビドラマ「メンタリスト」で注目を浴び、“最もセクシーなテレビ俳優”の称号を得たベイカーが原作に惚れこみ、メガホンをとった。ベイカーの「サーフィンを習得するよりも演技を学ぶ方が簡単」という考えにより、サムソン・コールターとベン・スペンスという美形サーファー2人が出演。「華麗なるギャツビー」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」で知られるデビッキが少年たちを翻ろうする女性を体現し、「M:I-2」「ムーラン・ルージュ」のリチャード・ロクスバーグが主人公の父親役を担う。
人はなぜ海に惹かれるのかというテーマを軸に、青春期の仲間とのきずなや「早く大人になりたい」というみずみずしい心情を描出する、海を舞台にした「スタンド・バイ・ミー」とも言える成長物語。オーストラリア西南部の小さな街で、内向的な少年パイクレット(コールター)は、好奇心旺盛な友人ルーニー(スペンス)の無鉄砲な行動に影響を受けながら、日々を過ごしていた。ある日、2人は不思議な魅力を持つサンドー(ベイカー)からサーフィンを教わることになり、やがてサンドーと妻イーバ(デビッキ)が暮らす家に通うようになる。いつしかサンドーは少年たちを、命を脅かすほどの危険な波へと挑ませ、怖いもの知らずのパイクレットはスリルを楽しむように果敢に挑戦を重ねていく。
映画.comが入手したポスターには、それぞれの思いを胸に、これから挑む波を見つめるメインキャスト陣の横顔を活写。「あの波を超えて、僕らは大人になる。」という青春を予感させるコピーとともに、波しぶきが眩しく輝く爽やかな印象のビジュアルが完成した。
「ブレス あの波の向こうへ」は、7月27日から東京・新宿シネマカリテほか全国で順次公開。