A・ファルハディ新作、6月公開 ペネロペ・クルス&ハビエル・バルデムが夫婦で共演
2019年3月22日 13:00
[映画.com ニュース]「別離」「セールスマン」で2度のアカデミー賞外国語映画賞に輝いた、イランの巨匠アスガー・ファルハディの最新作「エブリバディ・ノウズ(英題)」が、「誰もがそれを知っている」の邦題で6月1日に公開されることがわかった。ペネロペ・クルスとハビエル・バルデムが夫婦で共演し、家族の秘密と嘘をめぐる極上のサスペンスを紡ぐ。
ファルハディ監督が、15年前のスペイン旅行で目にした行方不明の子どもの写真に着想を得て、ずっと温めてきたという物語。娘の失踪がきっかけで、スペインの故郷で久々に再会した家族と幼なじみの秘密と嘘があらわになっていくさまを描く。
第71回カンヌ国際映画祭のオープニング作品として上映された本作。「ここ数年の中で最も力強く、価値のあるオープニング作品の1つ」(英BBC)、「巧みに語られる物語は、間違いなく普遍的な喜びとなる」(英SCREEN)、「役者たちのスター性が最新作を新たなレベルに押し上げている」(米IndieWire)と、濃密な脚本と豪華キャスト陣の演技に絶賛の声が寄せられた。
ファルハディ監督の長年にわたるラブコールに応えたクルスは、夫バルデムとともに、企画がスタートした4年前から参加。ファルハディ監督は当て書きによって、2人が演じるキャラクターを作り上げた。そのほか「瞳の奥の秘密」で知られるアルゼンチンの名優リカルド・ダリン、「マジカル・ガール」のバルバラ・レニーが共演。ペドロ・アルモドバル監督作品で知られるホセ・ルイス・アルカイネが撮影を手掛け、スペインでのオールロケを敢行した。
「誰もがそれを知っている」は、6月1日から東京のBunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開。