実写版「パタリロ!」6月公開決定!主演の加藤諒「ほかの人に演じてほしくない」
2019年3月12日 11:00
[映画.com ニュース] 「翔んで埼玉」などで知られる魔夜峰央氏の人気漫画を実写化した映画「パタリロ!」の公開日が6月28日に決定し、あわせて場面写真が披露された。パタリロ役で主演を務める加藤諒が、強烈な存在感を放っている。
魔夜氏による原作は1978年に連載が始まり、テレビアニメ化や舞台化もされた。マリネラ王国国王のパタリロ・ド・マリネール8世が、周囲を巻き込んで起こす騒動を描く。
映画版では、舞台のアナログ感と映像化ならではアクション、「STAND BY ME ドラえもん」などを手がけた白組によるVFXが融合し、新たな「パタリロ!」の世界が展開。テレビドラマ「ゆとりですがなにか」や映画「ギャングース」の加藤がパタリロ役で主演を務めるほか、バンコラン役で青木玄徳、マライヒ役で佐奈宏紀、タマネギ部隊の一員として須賀健太が出演。哀川翔、西岡徳馬、鈴木砂羽、松村雄基、近江谷太朗、木下ほうからが脇を固め、監督は舞台版の演出も手がけた小林顕作が務める。
舞台版に引き続き主演を務める加藤は「こんなに作品に愛を注いだことは初めてなので、パタリロ役はほかの人に演じてほしくないんです」と愛着をにじませ、「コミックのファンの方も舞台のファンの方も、『パタリロ!』を見るのが初めての人も、誰にでも喜んでもらえるすてきな作品になっています。今回の映画では、舞台版にはなかったソロの挿入歌を初めて歌いますのでお楽しみに!!」と呼びかけた。
魔夜氏は「映画化なんて感無量! 舞台版の時から実写は不可能だと思っていたので、どうやって作るのか見当もつかなかった。一言で言うと、とにかく“全編ミスマッチ”。舞台をご覧になった方もご覧になっていない方も、何も考えずに見ていただきたい。頭を使わなくても、放っといても勝手に笑わせてくれますから」と絶賛。
小林監督は「見たこともない感じの映画に……するつもりはなかったけれど、結果的に考えてもみなかった映画になりました。スタッフが感情移入してくれて、舞台の空気感をそのまま“少しだけ映画寄り”にしてみました」と語る。「応援上映の進化型のように映画館を楽しい場所にしたいですね。できることは何でもやりたいので、『試食コーナー』を作って、僕が毎日映画館の前でお客様をお待ちしています(笑)」と意気込んでいる。
「パタリロ!」は6月28日から全国公開。