篠崎誠監督、東日本大震災を見つめた新作「共想」に込めた娘の“言葉”とデビュー作の“場所” : 映画ニュース

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篠崎誠監督、東日本大震災を見つめた新作「共想」に込めた娘の“言葉”とデビュー作の“場所”

2018年11月19日 14:00

キャストが舞台挨拶にずらり勢ぞろい「共想」

キャストが舞台挨拶にずらり勢ぞろい
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[映画.com ニュース] 第19回東京フィルメックスの特別招待作品「共想」が11月18日、東京・有楽町スバル座で上映され、キャストの矢崎初音松下仁美(松の表記は正式には異字体)、櫻井保幸大杉樹里杏播磨誌織村上春奈、メガホンをとった篠崎誠監督が舞台挨拶に登壇した。

篠崎監督が「あれから」「SHARING」に続き、東日本大震災を見つめた最新作。東京都内の新興住宅地で暮らす幼なじみの珠子(松下)と善美(矢崎)。2011年3月11日、珠子の誕生日に起きた大震災をきっかけに、2人のの間に小さな齟齬(そご)が生まれていく様子を描き出す。篠崎監督は有楽町スバル座でのお披露目について「(同館は)大学時代から足繁く通っている場所でもありますし、今上映中の大杉漣さん主演作『教誨師』には、私が所属している(立教大学現代心理学部の)映像身体学科の生徒たちがインターンとして参加しています。その現場では、非常にお世話になりました。同じスクリーンに自分の新しい映画がかかるのは、感無量です」と思いの丈を述べていた。

上映後にはQ&Aが実施され、「共想」の物語が紡がれていく過程が明かされた。キャスト陣にストーリーの大枠は説明されていたようだが、セリフが明確に決められていたのはたった1シーンのみ。「“今日何をやるのか”というのは、当日知らさせることが多かったんです」(松下)という発言に続き、篠崎監督は「まずは3月11日、2人が何をしていたのかということをインタビューさせてもらうところから始まった」と告白。また、製作を進めるうえでキーとなったのは、涙腺を刺激するラストシーンの撮影だったようだ。

「(ラストシーンは)撮影が始まってから2、3日位の段階で撮ったんです。まだ自分達もどこがゴールなのかわからない状況。松下さんとは専門学校が一緒なんです。“(実際に)友達だった”という関係も含めて、相手役が松下さんで良かった。ラストが“答え”になった印象で、そこに向かって(心情を)埋めていく感じでした」(矢崎)という発言が出ると、篠崎監督はその光景について「見ていて心が揺れるシーン。それを見た瞬間『あ、この映画はできた』と感じたんです」と補足。「不安定、不確定な部分はたくさんあったけども、ここに向かっていけばいいんだと感じられて、ホッとしました」と胸中を吐露していた。

さらに劇中で使用されている詩「ひかり」について「あれは娘が小学生の頃に書いたもの。すごく印象的だったので『これ、いつか映画で使っていい?』と許諾は得ていたんですが、それから数年間ほおってしまっていた(笑)。今回の映画を撮るにあたり、これは使えるかなと思い出したんです」と裏話を披露した篠崎監督。ラストシーンに登場する丘に関しては「デビュー作『おかえり』で使用した場所です。実は大学生の頃に作った自主映画でも使っているので、35年ほどかけて、3回撮っている場所なんです」と明かし、「おかえり」に出演した寺島進の名前を挙げて「一瞬出そうかなと思ったんですけどね(笑)」と語っていた。

第19回東京フィルメックスは、11月25日まで東京・有楽町朝日ホールほかで開催。

(映画.com速報)

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