ピクサーの共同設立者が引退を表明
2018年10月30日 11:00

ピクサーを立ち上げたキャットマル
社長にとって長編20作目となった
「インクレディブル・ファミリー」
(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
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[映画.com ニュース] ピクサー・アニメーション・スタジオの共同設立者で、同スタジオとウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオを指揮するエド・キャットマル社長が引退する意向を表明した。
コンピューター科学者であるキャットマル社長は、かつてルーカスフィルムのコンピューター部門、グラフィックス・グループでさまざまな映画に参加。1986年、アップルの共同設立者スティーブ・ジョブズ氏が同グループを買収してピクサーを立ち上げると、キャットマル氏は社長とチーフ・テクニカル・オフィサーに就任。ピクサーは短編CGアニメやCM製作を経て、95年に史上初の長編CGアニメーション「トイ・ストーリー」を発表。以降、質の高いヒット映画を連発し、今年公開の「インクレディブル・ファミリー」は長編20作目にあたる。
また、数多くのクリエイターを抱えるアニメーションスタジオの経営者として、キャットマル氏は持続可能なクエイティブ組織作りを追求。2006年にウォルト・ディズニーに買収されたのを機に、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの社長を兼任するようになると、ピクサーで培った手法を持ち込み、経営を立ち直らせた。
ウォルト・ディズニー社のロバート・アイガー会長兼最高経営責任者は、「クリエイティビティとテクノロジーが交差する新境地の開拓者として、エドはストーリーテラーの可能性と、観客の期待を押し広げました」と称えている。同社の発表によると、現在73歳のキャットマル氏は来年引退。後任は、ピクサーがジム・モリス、ウォルト・ディズニーはアラン・バーグマンが務めることになる。
なお、キャットマル氏は2019年7月までアドバイザーを務めることになるという。
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