現職教員の監督、教育現場の今をあぶり出す「日本の教育機関に小さな光を宿す作品になれば」 : 映画ニュース

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現職教員の監督、教育現場の今をあぶり出す「日本の教育機関に小さな光を宿す作品になれば」

2018年10月29日 16:30

現職教員が監督し、教え子たちが出演「僕のいない学校」

現職教員が監督し、教え子たちが出演
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[映画.com ニュース] 「学校とは教育かビジネスか」という学校の在り方を問う映画「僕のいない学校」が10月29日、東京・六本木で開催中の第31回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門で上映され、主演の嶺豪一をはじめ、出演した木田尊大、吉川諒、鎌滝勇樹、松本雄士朗、原金太郎日原進太郎監督、共同企画・脚本の鋤崎智哉が舞台挨拶に立った。

現職教員の日原監督がメガホンをとり、かつて在学していた生徒たちが本人役を演じた、教育現場の“今”をあぶり出す本作。専門学校の映画学科に教員として勤める田原(嶺)は、利益重視の学校運営によって、創作活動が思うようにできない学生たちの現状に心を痛めていた。徐々に腐っていく学生たちに呼応するように、自身の創作活動も停滞気味。ある日、思いがけず学科長に昇進した田原は、学科の立て直しを図るべく奮闘する。

日原監督は「現在日本の専門学校や大学は、少子化の波にさらされています。多くの学校が教育中心ではなく、ビジネス中心の経営に偏ってきています」と教育現場の現状を訴える。「映画はあくまでもフィクションですが、実体験をベースに描いています。映画というものは、リスクを冒して製作しないといけない時があります」といい、「映画には、世の中や社会を変える力があると僕は信じています。近い将来、日本の教育機関に小さな光が宿ることを願っています」と、本作にかける思いを明かした。

日原監督の教え子である松本は、「僕は映画館がものすごく好きです。映画を見終わった後に、何か考えさせられたり魂を揺さぶられたりした時に、その人の中で本当の意味での映画になると思っています」と熱弁し、「今日の上映で、皆さんの中で本当の映画になることを切に願っています」とメッセージを残した。また撮影現場の雰囲気について、木田は「(学生がキャストとして出演しているため)映画に対する欲求があふれ出ているような芝居の連続でした。純粋なものが映ってしまっている」と振り返った。

撮影前に、映画学科教員の職を離れたという鋤崎は、「この映画を作ることが、残してきた学生たちにできる『最後の授業』という気持ちで取り組んで参りました。学生たちには『映画は作るだけではなく、人に見せるところまでいかないと映画にはならない』と常に言い続けてきたので、この上映で僕の授業を終えることができます」としみじみと語った。

第31回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。

(映画.com速報)

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