“電動車椅子サッカー”追った映画「蹴る」に絶賛の声「スポーツの本当の素晴らしさ感じた」

2018年10月27日 12:00

(右から)菅原慎吾氏、浜田満氏、 中村和彦監督、小澤一郎氏
(右から)菅原慎吾氏、浜田満氏、 中村和彦監督、小澤一郎氏

[映画.com ニュース] 第31回東京国際映画祭内の特別企画「ミッドナイト・フィルム・フェス!『GOAL! GOAL! GOAL! フットボール映画ベストセレクション』」が10月26日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた。上映される「蹴る」を監督した中村和彦をはじめ、Amazing Sports Lab Japan(以下ASLJ社)の代表取締役・浜田満氏、ジェイ・スポーツのプロデューサー・菅原慎吾氏、サッカージャーナリストの小澤一郎氏がトークショーに登場した。

毎年100本ほど製作される世界のサッカー映画から、最新の注目作をセレクトした同企画。「蹴る」のほか、ジョゼップ・グアルディオラ時代のFCバルセロナを追い、リオネル・メッシ、アンドレス・イニエスタ、シャビ・エルナンデスら総勢35人が語る「ボールを奪え パスを出せ FCバルセロナ最強の証」や、熱狂的サポーター・植田朝日が“ジョホールバルの歓喜”を題材に監督した「ジョホールバル1997」が上映される。

そして「蹴る」は、電動車椅子サッカーW杯出場にすべてをかける選手たちを、約6年間にわたり撮影した長編ドキュメンタリー。中村監督は「(主な被写体となる)永岡真理選手のプレーを初めて見た時に、アスリートとしての気持ちに惹かれて撮り始めた」と製作当初を振り返り、電動車椅子での生活などにも密着したため「選手たちの思いや生き様が詰まっている」とサッカードキュメントの枠にとどまらない力点を語る。選手たちの葛藤を肌感覚で知るべく「介護の資格もとり、そうした仕事もしました」と述べ、「そうすることで選手の信頼感も得られて、なかなか撮れないところまで撮らせてもらった」と明かした。

イベントに同席した2人からも、「今日の3作で一番心に残った」と絶賛評が寄せられた。浜田氏は「スポーツの本当の素晴らしさを感じた。死ぬかもしれないという人たちが、アスリートとして生きていくことを決めた時に、どれだけの力が宿るのか。アスリートが命をかけることは、こういうことだと感じた」と脱帽の様子で、菅原氏はサッカーファンには新しい知見と驚きの連続だと強調。中村監督が「完成まではたどり着きましたが、配給・宣伝費が追いつかない。昨日から、MotionGalleryでクラウドファンディングを開始しました。多くの人の目に触れるようにやっていきたい」と報告すると、浜田氏は本気で投資を検討していた。

また、FCバルセロナの日本におけるアカデミー運営などを担うASLJ社の浜田氏と、サッカー番組「FOOT!」や「バルサTV」などを担当した菅原氏は、「FCバルセロナ最強の証」のトークで白熱。菅原氏は「本作の音楽を提供したのは、元バルサの(ゴールキーパー・)ピント。“ワヒン”という名でグラミー賞をとっていて、サモラ賞とグラミーをとっているのは、この人くらいでは」と小ネタを挟み、ピントが映画「ワイルド・スピード ICE BREAK」の楽曲「ラ・ハバナ」を手がけたことにも言及していた。

(映画.com速報)

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