映画評論家・松崎健夫×眞鍋かをり×三原勇希、「15時17分、パリ行き」の臨場感に驚嘆

2018年2月28日 21:30

映画パーソナリティの伊藤さとりと共に
映画パーソナリティの伊藤さとりと共に

[映画.com ニュース] 2015年に起こったタリス銃乱射事件を題材にしたクリント・イーストウッド監督の最新作「15時17分、パリ行き」のトークイベントが2月28日に都内で行われ、眞鍋かをり、映画評論家の松崎健夫氏、モデルの三原勇希が作品の魅力を語った。

実際の事件に巻き込まれた人物を“本人役”としてキャスティングした作品。554人の乗客が乗るアムステルダム発パリ行きの高速鉄道タリス車内で、武装したイスラム過激派の男が自動小銃を発砲。たまたま乗り合わせていた幼なじみ3人が、テロリストに立ち向かっていく。

松崎氏は、イーストウッド監督の作品には「超法規的な考え」があるといい、「正義を行う・人を救うためには、法律を超えてもいいんじゃないかという考え方を持っている。法や約束事、決まりを超えて何かをしないといけないときがあるんじゃないかというのは、『15時17分、パリ行き』にもつながる」と考察した。

本作を鑑賞した眞鍋は、「すごいの一言。現実の映像じゃないかと思わせられる。感覚が普通の映画とまったく違いました」と興奮気味に語り、本人起用についても「演技を元々やられていたんじゃないかっていうくらい違和感がない。素人さんとは思えない」と絶賛した。眞鍋自身、実際の高速鉄道に乗った経験があるといい「自分の乗った風景とまったく同じだったので、テロの恐怖をまじまじと感じさせられた」と語った。

「3人の半生に焦点を当てていて、(テロリストと対じした際に)なぜあの行動に移れたのかを見る者に考えさせてくれる」と本作の構成について言及した三原は、「この映画に必要とされていたのは、俳優さんのようなドラマティックな演技じゃない。本人が演じることで、よりリアリスティックに感じられる」と持論を展開。元々の3人の関係性や空気感が、作品に臨場感を与えているとの考えを示した。

「イーストウッド監督は87歳のベテランでありながら、作品を重ねるごとに新しいことをやっている。(劇中で挿入される実際の)ニュース映像も映画の映像も(本人たちが出演しているため)一緒で、そんな映画見たことがない」と手放しで称賛した松崎氏は、最後に、「カメラ位置に注目していただきたい」と提案。「3人の背が高いのでちょっとあおり気味(下からの目線)になっている。カメラ位置が低いのはなぜかなと思ったんですが、子ども時代のときには、カメラの位置はちょうど目の高さにある。3人の結束が生まれた子どものころの視点で、この映画は大人になったときも見ているんです」と解釈を明かしていた。

15時17分、パリ行き」は、3月1日から全国公開。

(映画.com速報)

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