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吉田大八監督、脚本家・香川まさひと氏との出会いは衝撃的「天才、かなわない」

2018年1月20日 05:00

吉田大八監督「羊の木」

吉田大八監督
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[映画.com ニュース] 錦戸亮主演映画「羊の木」のメガホンをとった吉田大八監督が1月19日、Apple銀座で行われた無料学習イベント「Today at Apple」のプログラム「Perspectives」に出席。脚本を務めた香川まさひと氏と対談した。

映画は、第18回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した山上たつひこ原作・いがらしみきお作画による同名漫画を原作に、大胆なアレンジを施したもの。港町・魚深で市役所職員として働く月末一(錦戸)は、過疎問題解決のため仮釈放中の受刑者を移住させる“国家の極秘プロジェクト”でやってきた元殺人犯の男女6人の受け入れを担当する。元受刑者たちは町に溶け込んで生活を始めるが、港で身元不明の変死体が発見され、静かな町に波紋が広がっていく。

クヒオ大佐」(2009)に続き、今作が2度目のタッグとなった吉田監督と香川氏。吉田監督は、香川氏との出会いを大学1年生のときに香川氏がPFF(ぴあフィルムフェスティバル)に出品した短編作品「青春」を見たことと言い、「こういう天才がいるんだな、かなわないな」と衝撃を受けたと明かした。この日は、その「青春」が上映され、吉田監督は「質感は変わらない。30何年というのは結構でかくて、(当時は)シュールな笑いという言葉自体がなくて、ベタなものしかない。こういう笑いって本当に見たことがなかった」とほほをほころばせた。

また、映画化を見据えて原作を読んだときの感想を聞かれると、吉田監督は「設定だけで面白いということは貴重な機会。山上さん、いがらしさんの作品にこの立場から関われるということもモチベーションになりました」と当時を振り返る。しかし、「原作には混沌としたパワーがある。正直、自分には無理じゃないかと辞退しようと思っていた」と告白。そんなときに「香川さんがどういうかを聞きたかった」と連絡したといい、すでに原作読んでいたという香川氏は「『映画にできるかな?』という話から始まった」と企画の成り立ちを説明した。

ときには意見交換が白熱し、打ち合わせが17時間を超えることもあったといい、吉田監督は「17時間もやってまとまらないなら決裂してもおかしくない。それでも付き合い続ける。次の打ち合わせに向けて香川さんが頑張ってもう1回チャンスを設定してくれるということの繰り返しでできたようなもの」と謝辞を述べた。さらに、「わからないから“ない”ってことはない。最近“ない”という言葉が怖く響く。いきなりゼロになっちゃうの? って。ギリギリまで抗いたいという気持ちがあるのかな」と劇中の月末の葛藤に絡め、自身の信条を語っていた。

羊の木」は、2月3日から全国で公開。

(映画.com速報)
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