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徹底的にリアリティを追求!「デトロイト」キャスリン・ビグロー監督が語る“責任”

2018年1月15日 19:00

当事者をアドバイザーとして招へい「デトロイト」

当事者をアドバイザーとして招へい
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[映画.com ニュース] 「ゼロ・ダーク・サーティ」のオスカー監督キャスリン・ビグローが、1967年に米国で発生したデトロイト暴動の渦中に巻き起こった「アルジェ・モーテル事件」を映画化した「デトロイト」について語った
 5日間で43人が死亡、1100人以上が負傷、逮捕者は約7000人にも及んだデトロイト暴動。暴動3日目の夜、銃声があったとの通報を受け、デトロイト市警察をはじめ、ミシガン州警察、ミシガン陸軍州兵が、アルジェ・モーテルで銃の捜索を開始。いくら調べても銃が発見できずいらだちが募るなか、数人の警官が捜査手順を無視し、宿泊客の人権を無視した不当な尋問を始める。それはやがて、自白を強制する「死のゲーム」へと変貌していく。

これまでにも、実話を元に骨太かつスリリングな作品を作り続けてきたビグロー監督。「今回のように、現実のストーリーを語る場合には、語り手として歴史とそれに関わった人々、生存者にも亡くなった人たちにも、自ら責任を持つ心構えが必要です」と責任感をにじませる。本作では、事件の当事者をアドバイザーとして招へいし、当時の資料を徹底的にさらうなど、事実から逸脱しないよう努めた。「映画にするということは、事実を凝縮し物語を作り上げることが必要になります。しっかりとリサーチをして事実を知り、その中から正確な判断によって物語を作り上げていくことが不可欠です。この事件の場合、たくさんの記録が残っていました。だから事実を埋めるための大きな工作、でっちあげをする必要はなかったのです」。

本作では、「スター・ウォーズ」シリーズのジョン・ボヤーガ、「レヴェナント 蘇えりし者」のウィル・ポールター、「アベンジャーズ」シリーズのアンソニー・マッキーらが顔をそろえたが、監督は出演陣をオーディションによって選出。そこにも、リアリティを重んじるビグロー監督ならではの意図が隠されていた。「キャスティング用のシナリオは脚本を模したもので、状況に応じて臨機応変に対応しなければならない部分を残してありました。俳優たちの機敏な対応や想像力の高さを確認するためです。また、流動的な状況でどれだけ彼らがリラックスして演じているかを評価することができました。この方法で、私はキャストを選定したのです。今回出演が決定した俳優は皆、例外なく深みのある演技力を備え、豊かで複雑な感情を、スクリーンを通して伝えることができる人たちでした」。

作中には、目を覆いたくなるような陰惨なシーンも見られ、実際の事件がいかに非人道的なものだったか、当時の人種差別の過酷さを観客は身をもって体感することになる。ビグロー監督は、「芸術(映画)の目的が変化を求めて戦うことなら、そして人々が米国の人種問題に声を上げる用意があるなら、私たちは映画を作る者として、喜んでそれに応えていきます。この映画が、少しでも人種に関する対話を促すために役に立つこと、そしてこの国で長きにわたって根強く残っている傷を癒すことができることを願ってやみません」と語り、作品に込めた強い覚悟と願いをあらわにした。

デトロイト」は、1月26日から全国公開。

(映画.com速報)
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