2017年はLGBT映画が興隆 米誌が選ぶベスト10を比較
2017年12月28日 09:00
[映画.com ニュース] 米ハリウッド・レポーターと、Indie Wireがそれぞれ、2017年のLGBT映画ベスト10を発表した。
Indie Wireでは、2017年はLGBT映画にとって重要な1年だったと指摘。同性愛の登場人物を主人公にした「ムーンライト」が、アカデミー賞で史上初めて作品賞を受賞しただけでなく、ジャンル全体がより一層多彩になったという。また、社会的に受容されていくにつれ、LGBTを公表したフィルムメーカーたちの支援が増え、ストレートの俳優たちが同性愛の登場人物を演じることへの批判も減っているようだ。
事実、人気ハリウッド女優のエマ・ストーンは「Battle of the Sexes」でレズビアンのテニス選手ビリー・ジーン・キングを演じ、ゴールデングローブ賞にノミネート。ベルリン国際映画祭で話題を呼んだチリの「ナチュラルウーマン」では、トランスジェンダー女優ダニエラ・ベガが一躍脚光を浴びた。
両ランキングとも、登場人物のジェンダーだけでなく、国際色も豊かな作品が並ぶ。賞レースをけん引する「君の名前で僕を呼んで」をはじめ、アカデミー賞外国語映画賞ノミネート候補の「ナチュラルウーマン」、第70回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した「BPM ビート・パー・ミニット」など6作品が、両ランキングに選出された。
ハリウッド・レポーターの批評家が選んだ2017年のLGBT映画ベスト10は以下の通り。
1.「君の名前で僕を呼んで」
2.「ナチュラルウーマン」
3.「God's Own Country(原題)」
4.「BPM ビート・パー・ミニット」
5.「Beach Rats(原題)」
6.「Princess Cyd(原題)」
7.「セルマ(原題)」
8.「ラブソングに乾杯」
9.「My Friend Dahmer(原題)」
10.「Inxeba(英題:The Wound)」
Indie Wireが選んだ2017年のLGBTQ映画ベスト10は以下の通り。
1.「BPM ビート・パー・ミニット」
2.「君の名前で僕を呼んで」
3.「ナチュラルウーマン」
4.「God's Own Country(原題)」
5.「Princess Cyd(原題)」
6.「Women Who Kill
7.「ストロング・アイランド」
8.「Battle of the Sexes」
9.「キャットファイト」
10.「Beach Rats(原題)」