「アデル、ブルーは熱い色」監督、次回作の資金調達のためパルムドールを競売に出品
2017年6月12日 12:00
[映画.com ニュース] 2013年の仏映画「アデル、ブルーは熱い色」(アデル・エグザルコプロス&レア・セドゥー共演)でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したアブデラティフ・ケシシュ監督が、次回作の資金を確保するためにパルムドールを競売に出品している。
米ハリウッド・レポーターによれば、同作以来となるケシシュ監督の新作「Mektoub, My Love(原題)」は、フランスの新進俳優・女優たちが出演し撮影も行われたが、銀行からの融資が突如ストップしてしまった模様。銀行は理由について公表していないが、映画はポストプロダクションの作業を終えるための資金が底をつき、製作中断に追い込まれている。
そこで、スケジュール通りに完成させるべく、仏製作配給会社Quat'Sousとケシシュ監督はパルムドールや「アデル、ブルーは熱い色」で使用された油彩画数点をオークションに出品することを決意。なお、映画を完成させるために必要な具体的金額は明らかになっていない。
ちなみに、「Mektoub, My Love」は、若手脚本家アミンが休暇中に出会った女性ジャスミンと恋に落ちるが、映画プロデューサーの妻に新作への出資と引き換えに不倫関係を迫られ、ジャスミンをとるかキャリアをとるか選択を強いられる、というストーリーだという。