マーベル映画の監督、玩具売り上げ増のためキャラの性別を変更したと告白
2016年6月12日 23:30
[映画.com ニュース] 「アイアンマン3」を手掛けたシェーン・ブラック監督が、マーベル本社の意向でキャラクターの性別を変更させられていたことを明らかにした。
登場人物における女性の比率が極端に低いことで、ハリウッド映画はしばしば批判の対象となっているが、「アイアンマン3」でブラック監督は悪者を女性にしようとしたと、Uproxxのインタビューで告白している。
その悪者とは、完成版でガイ・ピアースが演じることになったアルドリッチ・キリアンのことで、ブラック監督は草稿段階でこのキャラクターを女性として執筆。しかし、マーベル・スタジオの親会社であるマーベル・エンタテインメント側から、女性にすると玩具の売り上げが落ちるため男性に変更するように指示されたという。「単なる玩具のために、脚本を全部書き直させられたんだ」と不満を述べている。
玩具に関連すると、最近では「スター・ウォーズ フォースの覚醒」の関連グッズでも、ヒロインであるレイをフィーチャーしたものが極端に少ないことでファンの抗議運動に発展している。ハリウッド映画の登場人物における男女比不均衡の問題は、映画界だけでなく玩具業界も深く関与しているようだ。