「未知との遭遇」撮影監督ビルモス・ジグモンドさん死去
2016年1月5日 21:30
[映画.com ニュース]「未知との遭遇」や「ディア・ハンター」などを手がけた名撮影監督のビルモス・ジグモンドさんが死去したと、Deadlineが報じた。85歳だった。
1930年にハンガリーのセゲドで生まれたジグモンド氏は、母国で撮影監督として活動をしていたものの、ハンガリー動乱をきっかけにアメリカへ亡命。B級映画を手がけたのち、「ギャンブラー」「ロバート・アルトマンのイメージズ」「ロング・グッドバイ」といった一連のロバート・アルトマン監督作をはじめ、ジョン・ブアマン監督「脱出」、スティーブン・スピルバーグ監督「続・激突! カージャック」、マイケル・チミノ監督の「ディア・ハンター」など、70年代を代表する多くの作品で撮影を担当した。本人が「詩的リアリズム」と呼ぶ、独自の映像スタイルで知られ、スピルバーグ監督の「未知との遭遇」でアカデミー賞を受賞している。
マイケル・チミノ監督(「ディア・ハンター」「天国の門」)、ブライアン・デ・パルマ監督(「ミッドナイトクロス」「ブラック・ダリア」)、ウッディ・アレン監督(「メリンダとメリンダ」「ウディ・アレンの夢と犯罪」「恋のロンドン狂騒曲」)などの巨匠とのコラボレーションでも知られている。